新年のご挨拶 ２０１０年１月１日

新年を迎える日を自宅以外のところで過ごしたのは生まれて初めてだった。ある事情で東京で新年を迎えることになった。交通渋滞のない東京で迎える新年もまた新鮮で良いものであった。 　 　ゼロ年代（2000〜2009）が終わった。ゼロ年代は旅行愛好家にとっては、なかなか厳しい時代であった。 　2001年9月11日のアメリカ同時テロ、2003年のイラク戦争とＳＡＲＳ騒ぎ、2005年以降の鳥インフルエンザの流行、2009年の新型インフルエンザと、次々と起こる新しい不安要因のせいで旅行に出かけにくい雰囲気があった。実際、私も新型インフルエンザのせいで出発４日前に断念した旅行計画もあった。 　さらに、海外旅行に関する「自己責任」バッシングが陰湿な形で広がったのも残念だった。2009年5月、新型インフルエンザ流行の初期、旅先で感染し帰国した人が非難される事態があった。また、2004年にはイラクで人質となった日本人への「自己責任」バッシングも嫌な雰囲気であった。 　 　そんなことも影響しているのかわからないが、若者の旅行離れが起こっている。ＪＴＢによると、1998年の20代の出国率は２１．８％だったが、2008年には１７．８％に減少した。また、海外旅行に出た若者（15〜29才）はこの10年で34パーセント減少したという。 　若者が安全ばかりを求めるのはどうかと思うこともあるのだが・・・。 　 　私はそんな流れに逆らうかのように、ゼロ年代に２０回出国した。ちょうど１年に２回の割合であった。理解ある家族と職場に恵まれて幸いである（笑）。私にとって、ゼロ年代は、いわば「旅キャラ」をつくるのに成功した１０年であったのかもしれない。 　一度「旅キャラ」になってしまえば、出かけるのは簡単である。「今年の冬は（あるいは夏は）どこにも行かないの？」と家族からだけでなく、職場の人たちからも言われて、焦ってしまうことがある。「やっぱり私はここにいてはダメな存在なんだな（苦笑）。出かけなくてはならないのだな。」と思ったりする（笑）。 　さて、１０年代（2010〜2019）はどんな１０年になるのだろう？ 個人的にも家族的にも激変の１０年代となる予感がある。そんななかにあっても、私の最大の目標は旅キャラの充実に努める（笑）ことである。 これからも、１０年代の目標を実現させるよう頑張ります（笑）！ 皆さん、今年もよろしくお願いします。

これまでのごあいさつ（自己紹介に代えて）