 （ホームページ開設１０周年） 本日、2011年9月5日は当ホームページ開設１０周年記念日です。よくもここまで続いたものだと思います。その最大の理由は、当サイトをご覧くださっている方々から様々な反応が返ってくることだと思います。それがホームページ制作の最大の励みとなっています。 何を書いても無反応だったとしたら力が入りません。姿の見えない皆さんの応援のおかげでこれまでの３０回の海外旅行のうち２７編を旅行記として公表することができました。 当ホームページという発表舞台があったからこそ、旅行も続けてこられたし、遅筆にむち打ちながらも旅行記を作成できたのだと思っています。というわけで、まずは当サイトの読者の方々に感謝したいと思います。 ところで、この１０年を振り返ってみると、様々な分野で大きく変わりました。 （ネット世界の変貌） ネット情勢は大きく変わりました。１０年前は個人が記録を保存・公開する手段はホームページが主流でした。日記形式のブログはまだ存在しませんでした。交流サイト（SNS）やツイッターももちろんありませんでした。最近、即時性の交流を主とするメディアの進化はすさまじいものがあります。 それに引き替え、旧来から存在するホームページは個人の記録型のメディアとしてかろうじて生き残っているような気がします。当サイトもその一つです。記録型にふさわしい資料的に価値ある旅行記を残していきたいという密かな希望を持ちながら、これからも継続していきたいと思います。 （世界の変貌） 世界は大きく変わりました。当サイト開設６日後に起こった９・１１米中枢同時テロ事件とアメリカによる報復攻撃以後、旅行に出かけるのに絶えず治安情勢を考えなければいけないようになりました。テロリストや米軍特殊部隊などは私たちの日常の外部から突如現れる異様な姿をした怪物です。彼らが一人ひとりの運命を一瞬のうちに大きく変える時代になりました。イラクやアフガニスタンなどは私の生きているうちに旅行が可能な地域として復活できるのでしょうか？ （日本の変貌） ９・１１から１０年目の今年、３・１１東日本大震災と現在進行中のフクシマ原発事故は日本を大きく変えました。当サイトのアクセス数ですらこれまでにない減少を感じさせる（更新情報）など、あらゆる場面で日本を変えました。 「戦後」というこれまでの一区切りから「被災後」という新たな区切りができました。原発から今も漏れ出ている放射性物質は私たちの日常の外部から突如現れた姿すら見せない怪物です。彼らは私たちに「直ちに影響はありません」が、これから徐々に始まるだろう発癌・疾病・遺伝リスクは日本にどれだけ打撃を与え続けることになるのでしょうか？ このように、この１０年間の世界や日本の変化は内部から必然的に進化・退化するといった自然で幸福な変わり方ではありませんでした。外部からまるで化け物のように現れる制御不能なモノによってかき回される不幸な変わり方です。 従って、その対策や心の準備も整いません。不意打ちを食らう時代となったようです。テロに遭遇するのも、食料から放射性物質を取り込むのも、まるでマイナスの宝くじを引き当てるようなものです。それを運命のいたずらとして甘受するほどお人好しにはなれません。 （ホームページのこれから） このホームページはあと１０年は続けたいと思っています。これからの１０年間は個人的にも大きな変化があるでしょう。まず、定年退職があります。時間は大幅に増えるでしょうが、お金は増えるどころか減り続けるでしょう。海外に出かけるとなったら、それなりの工夫が必要となります。対策を考えよう。 技術的には容量オーバーの問題に直面するでしょう。現在の当サイトの容量は約１７０メガ。ニフティ・ホームページの最大容量は３００メガとなっています。当然今後１０年以内には必ずオーバーするでしょうから、移転先を考える必要が出てきます。 （ネット世界の未来） 現在はパソコンからアクセスする場合が多いでしょうが、これからはスマートフォンやその進化形を使ってのアクセスも増えるかもしれません。さらに、ホームページの作り方も大きく変わる可能性がでてきます。旅先からの現在進行形での作成といったことも当たり前となってくるかもしれません。もう既にそうした試みをされている方もおられるかもしれませんが、一般的とまでは言えないでしょう。私のような凡人の誰でもがそんなことができる時代がくるかもしれません。 （世界と日本の未来） 世界や日本の１０年後を予測することなどできません。古き良き時代の高度成長時代なら予測できたかもしれません。給料はこれくらい上がって、どんな仕事をして、どんな部署で働くようになっているだろうとかいった大まかな予測はできた幸せな時代であったかもしれません。 ところが、この１０年で世界と日本の様相は全く変わってしまいました。突如外部から怪物が姿を現します。姿を現さない怪物まで潜んでいます。彼らが人間や自然の営みを一瞬のうちに、あるいは「直ちに」ではなく徐々に破壊するのです。安全航路などどこにも存在しません。一人ひとりが手探りで探し出して行かなくてはなりません。これからの１０年、これまでにない全く新しい基準探しの時代に入ったような気がします。 何が起こるかも分からないこれからの１０年、皆さん、それぞれの場所で最善を尽くしましょう。当サイトも可能な限り続けていきますので、これまで同様、お暇なときにでも覗いてくださると嬉しく思います。 |
