万国民の教会＝苦悶の教会（ゲッセマネの園）

最後の晩餐を終えたイエスとその弟子たちは、ゲッセマネの園にやってきました。イエスは最後が近づいていることに気づいていました。

（美味しい昼食を終えた私たち無信仰な旅行者たちは、ゲッセマネの園にやってきました。私たちのイスラエル滞在も明日で終わりであることに少しの寂しさをもって気づいていました。）（笑）

ただ、イスカリオテのユダだけはいませんでした。イエスを裏切り、イエスの居場所を密告しに行っていたのでした。

　　　イエスの居場所を密告したユダ、そして、逮捕されるイエス　　『聖書　新共同訳』から

こう話し終えると、イエスは弟子たちと一緒に、キドロンの谷の向こうへ出て行かれた。そこには園があり、イエスは弟子たちとその中に入られた。
イエスを裏切ろうとしていたユダも、その場所を知っていた。イエスは、弟子たちと共に度々ここに集まっておられたからである。
それでユダは、一隊の兵士と、祭司長たちやファリサイ派の人々の遣わした下役たちを引き連れて、そこにやって来た。松明やともし火や武器を手にしていた。
イエスは御自分の身に起こることを何もかも知っておられ、進み出て、「だれを捜しているのか」と言われた。
彼らが「ナザレのイエスだ」と答えると、イエスは「わたしである」と言われた。イエスを裏切ろうとしていたユダも彼らと一緒にいた。
イエスが「わたしである」と言われたとき、彼らは後ずさりして、地に倒れた。
（ヨハネによる福音書第１８章：1〜6節）

　万国民の教会は、ゲッセマネの園に、１９２５年、１２ヵ国からの献金で建てられました。外装の明るい色とは対称的に、教会内部は暗く、重苦しく感じました。

万国民の教会の祭壇

　　

祭壇の下、赤布の下が、２０００年前のゲッセマネの園の地肌だという。イエスたちが最後の晩餐を済ませた後、ここにやって来ました。そして、この岩の上で、イエスは最後の祈りを捧げました。ユダの裏切りを見抜いていたイエスはまもなく逮捕されることを知っていたはずでしょう。

祭壇の下に、茨の冠で囲まれた２０００年前のゲッセマネの園の地肌が見えています。


ゲッセマネの園にあるオリーブの木

万国民の教会のすぐ隣にゲッセマネの園があります。ゲッセマネというのは、油絞りという意味。イエスの時代を思わせるかのようなオリーブの古い木が植わってます。

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