オールド・ダマスカス（ダマスカス旧市街）
サラディン像
| ダマスカス旧市街の西側の城壁に沿った所にサラディン像があります。先ほど訪れたヒジャーズ駅からほんの５００メートル足らず東側です。 サラディンはシリア人のみならず全てのアラブ人にとって英雄です。十字軍を撃退した英雄なのです。 サラディンは日本の高校世界史の教科書にも載っている数少ないアラブの英雄です。教科書には次の３点が紹介されています。 ①サラディン（1137～1193）は現在のイラクのティクリート出身のクルド人であること（イラクの元大統領フセインも同地出身でした）。 ②1169年、エジプトにアイユーブ朝を創立したこと。 ③1187年、エルサレム王国（十字軍によって建設されたキリスト教国家）を滅ぼしたことです。 特に、最後の項目、すなわち、パレスチナの地をイスラム教徒の手に取り戻したことは、今日の中東諸国にとっては、決定的に重要なことでしょう。 |
ハミディーエ・スーク
西の出入り口 東の出入り口
| 旧市街の西部にダマスカスで最も有名なスーク・ハミディーエがあります。東西およそ６００メートルのアーケードの下に様々な店が続いていて、眺めるだけで退屈しません。地元の人々やイスラム諸国から訪れた人々でごった返しています。 【左】西の出入り口。大通り（アス・サウラ通り）に面したここから入っていきます。 【右】東の出入り口。この門はローマ時代のゼウス神殿の門だといいます。 西の出入り口から東の出入り口までずっとアーケードで覆われています。私は、今、ウマイヤド・モスクの壁を背にして写真を撮っています。これでわかるように、「スークの天井屋根を抜けると、そこはウマイヤド・モスクであった」といった感じです。 |
アーケードが続くハミディーエ・スーク
| スークの両側に衣料品店、金・銀のアクセサリー店、絨毯屋、アイスクリーム屋などがあり、ここで買い物をしなくても、見るだけで充分楽しめます。 |
スークの散策
| 【左】女性用の下着も男性が売っています。それも若い男性が・・・。「これなんか、お似合いですよ」と勧めるのでしょうかね？ どうもこの辺、日本の感覚とは違うようです。 【右】靴屋の軒先に靴がぶら下がっています。分かりやすいですね。 |
| 以下、女性になったつもりで・・・・（爆） 【左】スカーフで髪の毛は隠します。だってイスラム女性は見知らぬ男性に肌や髪を見せてはいけませんのよ。でも、スカーフ、いろんな色で楽しまなきゃ。 【右】え、イスラム？ そんなの関係ないわよ。私、ミニスカートだってはいちゃうわよ。私のきれいな肌、見せてもＯＫよ、私の長～い足だって、見て、見て！ そんな感じですかね（笑）。いやいやホントに、ハミディーエ・スークには何でもあります。実際、シリアにはキリスト教徒だっておよそ１割いるわけだし、イスラムの信仰度合いだって濃淡があるでしょう。どんな格好してても、みんな仲良くやれば良いんじゃないの？と思います。 スークを歩くのは楽しいので、ウマイヤド・モスクの見学が終わったあと、もう一度ハミディーエ・スークに戻ってきます。お楽しみに！ |