ロシア・バレエ チャイコフスキー『白鳥の湖』
香川県県民ホール 2003年12月11日 18:00開場 18:30開演
音楽：ピョートル・チャイコフスキー
台本：ウラジーミル・ベギシェフ、ワシーリー・ゲリツェル
振付：マリウス・プティパ、レフ・イワノフ
改訂振付：1950年、コンスタンチン・セルゲーエフ
ジークフリート王子役 ダニーラ・コルスンツェフ
オデット／オディール役 ダリア・パヴレンコ
主役２人の横顔はマリインスキー劇場の公式ＨＰで確認してみてください。もちろん、美男美女です。
マリインスキー劇場 http://www.mariinsky.spb.ru/ru
ダニーラ・コルスンツェフ http://www.mariinsky.spb.ru/ru/ballet/soloist/korsuntsev
ダリア・パヴレンコ http://www.mariinsky.spb.ru/ru/ballet/soloist/pavlenko
（コルスンツェフさんはウズベキスタン・タシケント生まれの人のようです）
チャイコフスキー（1840-1893）の『白鳥の湖』の歴史
☆1877年3月4日 モスクワ・ボリショイ劇場で初演。
（振付：ヴェンツェル・レイジンゲル）
この時の評判は悪かったと言われている。
☆1895年1月15日 サンクトペテルブルク・マリインスキー劇場で初演。
（振付：マリウス・プティパ、レフ・イワノフ）
これは大成功だったとされている。
白鳥の湖 全３幕４場 あらすじ
第1幕第1場
ジークフリード王子の成人式の祝宴。
王子の母が登場、王子に今日が独身最後の日であることを告げる。
明日の舞踏会でお気に入りの子を花嫁として選びなさいと。
宴会の再開。夕闇迫る中、白鳥の群が飛び去っていく。
第１幕第２場
森の茂みの中の湖。月明かり。
白鳥の群が湖を泳いでいる。白鳥たちは乙女に変わる。オデット登場。ジークフリートはオデットの美しさに一目惚れ。ただ、オデットは悪魔ロットバルトに支配されている。献身的な愛のみがオデットやそのほかの白鳥（乙女）たちを救うことができるという。ジークフリートはオデットに愛を誓う。
第2幕
城の豪華絢爛な大広間
花嫁候補の舞踏会。永遠の愛を誓えるような女性は見あたらないと母親に伝える。ファンファーレが鳴り響いたあとで、悪魔ロットバルトが娘のオディールを連れて到来。ジークフリートはオデットとそっくりのオディールを花嫁に選んでしまう。
ジークフリートの前に白鳥の湖の幻が現れる。ジークフリートはだまされたことに気づく。
第3幕
夜の湖畔。
オデットはロットバルトの陰謀と王子の裏切りについて白鳥たちと心配そうに話している。王子が現れ、許しを願う。だが、悪魔が差し向けた黒鳥たちが二人を引き離そうとする。最後にジークフリートはロットバルトと戦い、勝利する。悪の支配が終わって、ハッピーエンド。
（以上参考文献：当日のパンフレット『キーロフ・バレエ マリインスキー劇場バレエ』）
※ ハッピーエンドで終わるのはソ連時代になってからの演出のようである。
元の台本は以下のページに詳しい。
鈴木唱のウェブサイト
http://www.shosbar.com/
上記サイト内の「白鳥の湖」台本比較表
http://www.shosbar.com/balletomania/dance-db/swan-lib.html
これによると、二人は最後に湖に身を投げるようである。
ハシムの感想（２００３年１２月１１日）
２００３年８月のロシア旅行の際にモスクワのコスモスホテルの付属劇場でたまたま『白鳥の湖』を見る機会に恵まれました。この時に見てなければ、きっとこの公演そのものも気づくことすらなく、終わっていたことでしょう。隣の香川県にやってくるということを知り、さっそくチケットを購入していたんです。
モスクワ・コスモスホテルの付属劇場の３０ドルで見たバレエとはやはり違いました。こんなところで、お金のことを言うのもどうかとは思いますが、Ｓ席で１万３千円でした。これでも地方都市での公演なので少し安めなのでしょうか？そのためなんでしょうか、この日のジークフリート役は「ゼレンスキーさんが体調を壊したため」コルスンツェフさんに変わりました。まあ、初心者の私にとってはどちらでもおなじことですが・・・・。そして、休憩を含めて３時間もあるとは知りませんでした。（モスクワでは２時間弱でした。）
２度目の『白鳥の湖』は初心者としては見やすい感動的なバレエだったと思います。それにしても、白鳥たちの長〜い足、美しかったです。パヴレンコさんのオデット、優雅でした。オディールにはゾクゾクしました。久しぶりにロシア人たちを間近に見てロシアのことを懐かしく思い出しました。こんな気持ちでロシア・バレエを見ている人って変ですかね？やっぱり。