サルタンモスクの清めの洗い場

    ここはプールのシャワー室ではありません。サルタンモスクの清めの洗い場です。

イスラムは清浄と不浄の別を厳しく考える宗教のようです。礼拝の前には心身を清め、清浄でなければなりません。『クルアーン』(『コーラン』)には、「信仰する者よ、汝らが礼拝に立つときは、汝らの顔と、腕をひじまで洗い、頭をなで、足をくるぶしまで洗え。汝らがもし、大汚のときは全身の沐浴をせよ」とあります。

(参考文献)
『シンガポールから学んだこと』 小林裕一 明石書店 2004.4.25刊行


           
            ウドゥーとグスル(小さな清めと大きな清め)


 小さな汚れを取り除くウドゥー
日常生活のなかで人はたえず汚れています。イスラム教では人間は小便、大便、放屁、睡眠などで小さく汚れた状態となっていると考えます。その際には、ウドゥー(小さな清め)を行います。その方法は以下の通りです。(「イスラムHP」より引用させて頂きます)
A バスマラ(「仁慈あまねく慈悲深き、アッラーのみ名によって」という文句)を唱えます。
B 両手を手首まで三度洗う。
C 右手に水を受け三度口をすすぐ。
D 右手に水を受け三度鼻孔に吸い込み、すすぐ。
E 顔を額の髪の生えぎわからあごまで、また両耳のところまで三度洗う。
F 右腕次い左腕を、肘のところまで三度洗う。
G ぬれた両手のひらで頭を前から後になでおろす。
H ぬれた指で両耳孔と外側をぬぐうのがよいとされている(随意)。
I  右足次いで左足をくるぶしまで水を注ぎながら三度、指の間までよく洗う。
※なお、洗い場では洗面器は使わずに右手で水を受けて洗います。

 大きな汚れを取り除くグスル
性交、月経、出産による出血、射精(夢精・オナニー)により、人間は大きく汚れた状態になります。このときはグスル(大きな清め)=(沐浴)が必要になります。



(参考URL)
イスラムHP
http://www2s.biglobe.ne.jp/~racket/index.htm

清められた状態について
http://islam3.hp.infoseek.co.jp/salat/taharah.htm

イスラム基礎知識シリーズ
http://www2s.biglobe.ne.jp/~racket/study/dirasah.htm


「イスラムHP」の「イスラム基礎知識シリーズ」はイスラム教を理解する上で大変役に立ちます。イスラムについての疑問点があれば、ここをご覧くださいね!

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