ビエルタン要塞教会　世界遺産トランシルヴァニア地方の要塞聖堂のある村落群のひとつ

ビエルタンはシギショアラから南西へ約30キロほどのところの小さな村です。シギショアラからバスで約３０分ほどで到着です。ルーマニアやブルガリアではそれぞれの首都の一部を除いて交通渋滞は全くありませんから、時間の計算がしやすいです。

ビエルタンには分厚い壁で守られた要塞教会があります。オスマントルコの攻撃に備え、三重の防壁（要塞）が造られています。要塞で守られた教会はここだけでなく、トランシルヴァニア地方にたくさんありますが、なかでもここは巨大で世界遺産にも登録されています。

15世紀頃カトリックの教会として建てられましたが、16世紀にはルター派の教会になりました。

ぐるりと一周すれば、三重の壁とこの教会の堅固さがよくわかります。

ビエルタンは「トランシルヴァニア地方の要塞聖堂のある村落群」の一つとして世界遺産に登録されています。

屋根付き階段を登る　　　　　　　　　階段を登りきると塔がある

【左】屋根付き階段を上って要塞教会に行きましょう。シギショアラの山上教会へ登るときにも屋根付き階段がありましたが、このあたりはトランシルヴァニアの山沿いなので雨が多いのかなと想像しました。
実際、この日も曇り空で、今にも雨が降り出しそうでした。

【右】階段を上ったところに見張り塔があります。見張り塔は四方に立っています。

祭壇横の聖器室の入り口ドアに注目です。現地ガイドのマグダさんが言ってくれなければ誰も気づく人はいないと思います。

19世紀の鍵がかかっていて、中の宝物を絶対に守るという執念だそうです。この精巧な技術に対して、1900年のパリ万博では一等賞が贈られたということです。
（参考文献）『旅名人ブックス87 ルーマニア』p.138～141

ヨーロッパのいなか町といった感じで雰囲気が良い。贅沢な生活はできないかもしれませんが、かといって貧乏でもない。質素な生活ぶりを想像しました。