エミレーツでドバイ経由キプロスに向かう

エミレーツ航空でドバイ経由キプロスへ

関西空港で駐機中のボーイング777-300型機

このところ、団体ツアーに一人参加しています。一人旅よりもツアー参加のほうが楽になってきました。年のせいですね。
何より、じっとしていて美味しい料理にありつけるのがありがたく感じるようになってきました。一人旅だと入るレストランも限られてきますし、店を探すこと自体が大変です。

今回もそんなわけで一人参加です。
参加者は23名で、うち男性は7名。男性のうち、一人参加者は4名でした。
女性陣が多数を占めるのはどのツアーでも同じことですね。ご夫婦での参加者は3組です。
ということは、女性も一人参加者や友人同士での参加者が多かったようですね。

こういったのが、ややマイナーな地域への団体ツアーの平均的な感じでしょうかね。

関西空港からの出発者は11名。成田空港からは添乗員とともに12名の参加者がいます。関西から出発する者は、ドバイの空港で初めて添乗員と出会うことになります。
待ち合わせ場所は、ドバイ国際空港のラルナカ行きのゲート前です。

飛行機はエミレーツ航空のボーイング７７７型機です。去年11月にエアカナダでキューバに行くときにも、羽田～トロント間はボーイング７７７でした。ボーイングのトリプルセブンは事故も少なく、私にとっては安心感のある飛行機となっています。

さあ、関西からドバイ経由でキプロスまで出かけましょう！

関西空港からドバイまでは１１時間１０分の予定です（ほぼ定刻発着の予定通りの時間でした）。２回の食事が出ます。
1回目は出発後1時間半ほどして出されます。ハンバークか魚料理の選択で、私は魚を選びました。飲み物は赤ワインを頂きます。

エミレーツ航空はアラブ首長国連邦の航空会社なので、アラビア語が最も優先されます。トイレのなかも６つの言語で案内されています。
一番上がアラビア語でしょう。それ以外の言語は何語かよくわかりません。でも、そこを押せば良いことだけは、言葉がなくてもわかります（笑）。

飛行経路　（関西空港からドバイまで１１時間１０分）

関西からドバイまでの飛行経路です。関西空港→ソウル→北京→タクラマカン砂漠→パミール高原→パキスタン→イランを通過してアラブ首長国連邦ドバイに向かいます。アフガニスタンを避けています。

ちなみに、帰国時の飛行経路はこれとは違っていました。ドバイからパキスタン南海上→インド→バングラデシュ（ダッカ）→ミャンマー（マンダレー）→中国（昆明）→上海→九州→四国→関西空港でした。飛行時間も気流の関係で９時間と短いようです。

日本から中東方面に行くには、ヒマラヤ山脈の北を飛ぶか南を飛ぶかです。決して、ヒマラヤ山脈の真上は飛ばないみたいですね。

パミール高原から南下を始める飛行機は、アフガニスタンを避け、パキスタン上空を飛んでいます。こんな些細なことからも国際情勢の一端を垣間見ることができます。アフガニスタンの一部を支配するタリバンのミサイル攻撃でもあったら大変です。

ドバイで成田空港からやってきた１２名及び添乗員と合流し、合わせて２３名のメンバーとなりました。乗り継ぎ時間は約２時間ですが、ドバイ空港は乗り継ぎには極めて簡単な空港なので、全く問題はありません。（簡単な手荷物検査だけです。）

ドバイからキプロスのラルナカまでの直線コースは上の地図で、緑の点線で表されています。イラクとシリアの上空を飛ぶのが一番早そうです。

でも、これはやはり避けていました。イラクやシリアはイスラム過激派ISの支配地域もあります。ミサイルが飛んで来ても不思議ではなさそうなので、避けています。

実際の飛行経路を下で示してみます。

イラク、シリア上空を避け、サウジアラビア上空を飛んで行きます。さらに、イスラエルも避けて、エジプトのシナイ半島上空から地中海へと入って行きます。

直線距離で飛ぶよりも時間は長くなると思いますが、やはり危険地帯を避けているようです。イスラエルを避けたのは、政治的な理由によるものでしょうね。

飛行経路ひとつをとっても、中東地域の厳しい国際情勢を感じることができます。

飛行機の進行方向を表す画面には、メッカのカーバ神殿を意味する表示が出ています。オレンジ色の矢印 と 茶色のマークがそれです。

メッカのカーバ神殿はイスラムにとっては最も重要な聖地です。機内でも聖地に向かって礼拝する人もいるのかもしれません。礼拝のためにはメッカの方向を知る必要があるので、絶えずこの画面が出ていました。

エミレーツ航空は、乗り継ぎに便利な航空会社というイメージが強いですが、その前に、やはり、アラブ（イスラム）の航空会社であることを感じさせられます。

ほぼ定刻にキプロスのラルナカ国際空港に到着しました。空港からそのままラルナカの観光に出発です。