聖墳墓教会　その２

終油の石

　　

　アリマタヤのヨセフはイエスの遺体を引き取ります。十字架から降ろされたイエスの遺体は、この石の上で香油で清められた亜麻布に包まれるのです。それはユダヤ人の埋葬の習慣でした。
　第１２ステーションから階段で下に降りてきた所にあります。

アリマタヤのヨセフ、イエスの遺体を引き取り、香料を添えて亜麻布で包む　
『聖書　新共同訳』から
その後、イエスの弟子でありながら、ユダヤ人たちを恐れて、そのことを隠していたアリマタヤ出身のヨセフが、イエスの遺体を取り降ろしたいと、ピラトに願い出た。ピラトが許したので、ヨセフは行って遺体を取り降ろした。
そこへ、かつてある夜、イエスのもとに来たことのあるニコデモも、没薬と沈香を混ぜた物を百リトラばかり持って来た。
彼らはイエスの遺体を受け取り、ユダヤ人の埋葬の習慣に従い、香料を添えて亜麻布で包んだ。
（ヨハネによる福音書：第１９章38〜40節）

第１４ステーション（イエス、埋葬される＝復活の場所：復活の御堂）
聖墳墓教会の中に特別の聖堂があります。

行列ができているのですぐわかるでしょう。

この中にイエスの墓があるのです。

ただ、そこは非常に狭い空間であって、２〜３

人しか入れないので、順番待ちの行列ができ

ていたのでした。この場所がイエス埋葬の地

ということは、イエス復活の地でもあるのです。




　　　　　　　　イエス、埋葬される
　　　　　　　『聖書　新共同訳』から
ヨセフはイエスの遺体を受け取ると、きれいな亜麻布に包み、岩に掘った自分の新しい墓の中に納め、墓の入り口には大きな石を転がしておいて立ち去った。マグダラのマリアともう一人のマリアとはそこに残り、墓のほうを向いて座っていた。
（マタイによる福音書：第２７章59〜61節）

イエスの墓（イエス埋葬＝イエス復活の地にある祭壇）

小さな部屋に入ってきました。２人か３人しか入れま
せん。小さいので、カメラで部屋全体を撮ることはで
きません。
この一坪ほどの小部屋こそ、イエスが埋葬され、従って、イエスが復活したという、決定的場所なのです。

　　　　　イエスの復活　　『聖書　新共同訳』から
さて、安息日が終わって、週の初めの日の明け方に、マグダラのマリアともう一人のマリアが、墓を見に行った。
すると、大きな地震が起こった。主の天使が天から降って近寄り、石をわきへ転がし、その上に座ったのである。
その姿は稲妻のように輝き、衣は雪のように白かった。
番兵たちは、恐ろしさのあまり震え上がり、死人のようになった。
天使は婦人たちに言った。「恐れることはない。十字架につけられたイエスを捜しているのだろうが、
あの方は、ここにはおられない。かねて言われてい
たとおり、復活なさったのだ。さあ、遺体の置いてあった場所を見なさい。」
（マタイによる福音書：第２８章1〜6節）

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