大連 友好広場 ・・・・ 「友好」って何？
| ロシア人街から１５分ほど南に歩くと、友好広場があります。友好広場は、その昔、中国とソ連との友好のために作られた広場のようです。しかし、中国とソ連はしばらくして、犬猿の仲になってしまいましたが・・・・。 「ソ連」と言っても、今の若者はわかりませんよね。ソ連なるものは、その国の理念であった「社会主義」の自滅によって、１９９１年につぶれ、ソ連の本体は現在のロシア連邦となっているんですよ。 ただ、サッカーボールの形をしたガラスのオブジェは１９９６年に作られたもののようです。かつて、ここには政治スローガンが書かれた大きな看板があったようです。 ところで、そんな由緒のある友好広場まで来たところで、ふいに一人の女性に呼び止められました。そして、思わぬ「友好」？を求められたんです。カメラをぶら下げ、いかにも男一人の観光客だとわかってのことでしょう。その場面を再現してみましょう。 女性 「こんにちは、」（だったか、「こんばんは」、だったか。） 私 ん？ この人は日本人？ 中国人？ 少し、戸惑いの表情・・・ 女性 「一人ですか？」 私 「うん、そうですが？」 女性 「できるよ。」（と言って、手である仕草をする。） 私 「はあ？」 女性 「ホテル、どこですか？ セックスできるよ」（かなり流ちょうな日本語で、はっきりと） 私 「ＮＯ！」（小さな声で） しばらく沈黙・・・・・・ 女性 「一人でサビシクないですか？」 私 ほっといてくれ〜！ と大きな声で言いたかったが、速度を速めて歩くだけだった。 女性 しばらく私に付いてくる。小声で何か言っている。しばらくして、やっと、あきらめる。 私 ふう〜、と、ため息。 友好広場だからといって、こんな「友好」？を求められてもねえ！ この「友好」こそは、国家の出番ではなく、完璧に「自己責任」の世界とでも言うべきものだろう。 それにしても、明日は帰国である。妻の顔もちらっと（笑）浮かんでくる。中国の一人の人民から変な友好？のお誘いを受け、複雑な気分になって、ホテルに帰ることとなった。こうして、大連最後の夜、およそ２時間の夜の一人歩きは終わった。 |
