クレムリン大会宮殿
Государственный Кремлевский дворец （Kremlin Palace of Congresses） クレムリン大会宮殿
| トロイツカヤ塔から入城し、すぐ右側にある建物です。クレムリンの中にあっては、最も近代的な建物です。逆に言えば最も歴史の浅い建物です。この建物ができたのは１９５９年から１９６１年にかけて。６千人を収容できる大会議場を有し、そこには１２カ国語に対応できる同時通訳装置があるという。ここは、ソ連共産党大会や大きな国際会議の開催場所となっていたのです。また、ボリショイ劇場の第二ステージとしても使われていました。大きな国際大会が開かれ時には、その夜にバレエやオペラがここで演じられていたようです。 この大会宮殿のこけら落としは、政治的意味を持つことになりました。ソ連共産党第２２回大会（１９６１年）が使い初めとなったのでした。その大会では、フルシチョフが再度スターリン批判を行い、レーニン廟からスターリンの遺体を追い出すことを決定したのでした。ソ連史にとっては歴史的な場所となりました。（ただ、そのフルシチョフも１９６４年１０月１５日には突如失脚し、以後のソ連は再びスターリン類似体制が復活することとなります。） なお、この建物は一部で修復中でした。（クレムリンの地図参照） |