武器庫入り口
Оружейная палата （Armoury） 武器庫
| 武器庫は武器を蓄えてある所ではありません。ロマノフ王朝歴代皇帝の宝物の展示室です。入り口には大勢の観光客が並んでいました。今日、私たちが見ている武器庫は１８４４年から１８５１年にかけて、コンスタンチン・アンドレエヴィチ・トーン（Константин Андреевич Тон ）(1794-1881)の設計で完成されました。ちなみにトーンは大クレムリン宮殿の設計者でもあります。また、最近、モスクワ建都８５０周年（１９９７年）に合わせて再建された、救世主キリスト聖堂の最初の設計者であったことも忘れてはなりません。これについては、後ほど詳しく取り上げたいと思っています。このページでは、以下に展示品の一つだけを紹介しましょう。 |
ニコライ２世皇后の戴冠式用ドレス
| 武器庫に入ると所狭しとばかり、宝物が陳列されています。 この華やかな衣装の持ち主であるニコライ２世皇后はその後どんな運命が待っていたのでしょうか？ それは、もちろん、ロシア革命によって説明されます。ロシア革命によって、ニコライ２世はロシア帝国最後の皇帝となりました。１９１７年の二月革命で退位したのでした。そして、翌１９１８年、一家もろとも殺害されたのでした。ウラル地方スベルドロフスク州エカテリンブルクで、１９１８年７月１６日、ニコライ２世は皇后や５人の子供とともに、反革命軍の奪還を恐れた革命勢力に殺されたのです。 画面左側には亡霊のように人が写っていますが、これは光がガラスに反射したためであって、ニコライ２世皇后の怨霊ではありません！（苦笑） （クレムリンの地図参照） |