黄金の門(ウラジーミル)

 ウラジーミルの街そのものは、1108年にウラジーミル・モノマフによって創建されました。ウラジーミル・モノマフはロシアにキリスト教を受け入れたキエフ公国ウラジーミル1世(聖公)の曾孫にあたります。
 ちなみに、ウラジーミル・モノマフの子、ユーリー・ドルゴルーキーが1147年にモスクワを建設しているので、ウラジーミルはモスクワよりも古い街ということになります。

 「黄金の門」は、ウラジーミルの正門です。「黄金の門」はユーリー・ドルゴルーキーの子、アンドレイ・ボゴリュプスキー公によって1158年から1164年にかけて建設されました。キエフにある黄金の門を基にして建てられました。門の上にはリゾパラジェーニエ礼拝堂があります。

 ただ、現在はこの門の中を車は通れません。門の内部には歴史資料が展示されているようです。車は門の両側を通過します。

 この写真では、門の手前側がモスクワ通り。門の向こう側が第三インターナショナル通りとなっています。それぞれ、ウラジーミル市のメインストリートです。第三インターナショナル通りなどという、ソ連時代の名前がそのまま残っていることに興味を覚えます。
(第三インターナショナルはコミンテルンとも呼ばれていました。1919年〜1943年にあった世界各国の共産党の国際組織です。その中心はもちろん、ソ連共産党でした。)

 ウラジーミルは1958年に建都850周年を祝っています。
(ウラジーミルに39年遅れて、モスクワも1997年に建都850周年を祝っています。)

 「黄金の門」は世界遺産に指定されているにもかかわらず、近くに電線があるため、どうしてもこれが入ってしまいます。こういった例はロシアのあちこちで経験しました。

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