エルミタージュ美術館 ヴァーチャルツアー その４
「陸軍元帥の間」の四輪箱馬車
| 豪壮華麗な馬車です。この馬車は冬宮の２階にあがって最初の部屋である「陸軍元帥の間」にあります。この写真では部屋の大きさをお伝えできないのが残念です。ピョートル大帝（在位1682〜1725）が１７１７年にパリを訪れた際に、フランス王室御用達のゴブラン工場に作らせた物。この馬車はピョートル大帝の妻エカテリーナ１世（1725〜1727）の戴冠式のために用意されました。その後もエカテリーナ２世（在位1762〜1796）、アレクサンドル２世（在位1855〜1881）、ニコライ２世（在位1894〜1917）によって特別な祭儀用に用いられます。また、代々ロシア皇帝の戴冠式はモスクワ・クレムリン内のウスペンスキー寺院で行われていますが、そのたびにこの馬車はモスクワまで輸送されたという。 |