旅行記 Ｎｏ．１
２００２年１０月１８日（金）
タシケント到着まで
旅行記 Ｎｏ．１
２００２年１０月１８日（金）
タシケント到着まで
午前１０時５０分発のウズベキスタン航空に乗るため、関西空港に向かう。出発２時間前の集合時間に今回のツアー参加者２４名の初顔あわせとなります。そのうちわけは、老夫婦・中年夫婦数組、若いカップル１組、親子づれ、友人同士、そして、一人参加者も数人いました。ハシムはその一人参加者のうちの一人なんです。一人参加も気楽で良いですよ。
ウズベキスタン航空の受付は、ＡＮＡのカウンターで行っていました。ウズベキスタン航空は、もちろん初めての経験。機種はエアバス（Ａ３１０−３００）。これは、Ａ３００を少し小型化したもので、約２００座席あります。そのうち、およそ半分が埋まっていました。
ベストシーズンのウズベキスタンへいざ、出発！
ほぼ定刻に出発できるようです。関西空港からの離陸時間は１１時１５分でした。おもしろいことに、離陸前にコーラのドリンクサービスがありました。離陸前のドリンクサービスを経験したのは初めてでした。みなさん、こんな経験ございますか？
なにせ、定員の約半分しか乗っていないので、座席の移動は自由にできます。そこで、さっそく窓側に移動しました。もちろん、飛行経路の写真撮影が目的です。離陸後すぐ、明石海峡大橋が視野に入ってきました。
機内での案内放送は、ウズベク語、ロシア語、英語、そして、日本語でやっています。ハシムは学生時代に少しだけロシア語を勉強したことがあったので、最初の言葉はウズベク語だとの判断ができました。やはり、役に立たないようなことでも、何か知っていれば、いつかは役に立つこともあるのだなあと、今回の経験で気づきました。ウズベキスタンで使った片言のロシア語も、結構、現地の人に喜んでもらえたようでした。
離陸後１時間足らずで再び、ドリンクサービスの時間です。ハシムはワインを注文すると、塩辛いナッツがついてきました。その後、すぐに昼食です。チキンがメインの昼食でした。ハシムは機内での食事は苦手なほうなので、残すことも多いのですが、なぜか今回は体調も絶好調。すべて平らげました。
離陸後４時間を過ぎると下には広大な砂漠が広がってきます。ゴビ砂漠の一部だと思われます。中国の北辺に沿って飛んでいるようです。そして、かつてのシルクロードの真上を飛んでいる感じです。自然とハシムの頭の中では遙か昔にＮＨＫでやっていたシルクロードのテーマ曲が流れてきました。喜多郎の音楽です。
（こう言っても、分かる人は少ない？ 注 1980年4月7日放送の「遙かなり長安」から始まり、1989年3月26日の「長安に還る」まで三部４０本あまりに及ぶＮＨＫの大紀行番組。視聴率はほぼ毎回２０％を記録したという。スケール、人気の点で、未だこれを乗り越える紀行番組はないと思われます。）
気分はもうシルクロードのまっただ中です。
この飛行機は高度１０６００メートルで水平飛行をしています。砂漠のところどころにはオアシス都市がいくつか眼にとまります。そして、着陸の１時間半ほど前になると左手に雪をかぶった天山山脈が見えてきます。そして、この後、機内ではウズベキスタン・ポップスのビデオ上映が始まります。いよいよウズベキスタンに近づいて来たことが実感させられます。しかも、このビデオのなかの皆さん、みんな美男美女なんですよね。う〜ん、これからの期待感がますます高まってきました。なかなかウズベキスタン航空の演出は上手ですよ。しかし、その放送を流しているところは実は、乗客の荷物入れの中から乗務員が手動でやっているんですね。ご苦労さんです。ちなみに、中央座席の上にある機内のテレビも乗務員が手で引っ張り出し、手で押し込めます。
１６時０３分、無事にタシケント国際空港に着陸しました。飛行時間は約９時間でした。（関西空港からタシケントまでの直線距離は５７１０キロメートルです）到着予定時刻よりも約１時間遅れました。気温は２３度との案内がありました。日本よりは乾燥はしているようですが、１０月というこの時期では日本とそれほどの気温の違いはないようです。
さっそく、空港で両替をしました。残念ながら日本円からの両替はできません。アメリカ・ドルからの両替となります。このあと、ホテルでも両替することになりますが、やはり、日本円からの両替はできないようです。レートなんですが、１ドル＝１０５０スムです。これは、どこのホテルでも同じだったようです。とりあえず、２０ドルを両替しました。それが、２１０００スムとなります。スムの最高紙幣は５００スムなので、これで４２枚のスム札ができたことになります。財布がずいぶんと太ってきました。（ホテルでの両替では、１００スム札が輪ゴムで束ねられて渡されました。）
到着後も団体ビザの発給にも手間取りました。夕方５時過ぎからのタシケント観光になりました。
