8月25日　　トルコは広い。アンカラは雨、イスタンブールは晴れ

　午前中にはカッパドキアの地下都市カイマクリを訪れる。地下８階建てで、キリスト教弾圧時代に１万５千人が住すんだといわれるところです。
　カッパドキアからアンカラに向かう。来た時と同じ道を進む。トルコの道路は予想以上によく舗装ができているため、バスの乗り心地がいい。所々で子供たちがサッカーをやっている。現地ガイドのケナンさんの話によると、トルコで人気のあるスポーツはサッカーとバスケットボールらしい。野球は全く知らないらしい。サッカーはヨーロッパリーグに所属しているが、アジア・リーグなら絶対にW杯に出られるのに、とガイドさんは悔やんでいた。
　アンカラからイスタンブールまで飛行機で1時間。イスタンブールは人口７５０万人の大都会だ。街にはロシア語があちこちで見かけられる。ソ連崩壊後の経済困難の中でロシア人たちがたくさん出稼ぎに来ているという。イスタンプール到着後、トプカプ宮殿に行った。帰国してすぐ、偶然テレビでやっていた『トプカピ』という１９６４年のアメリカ映画を観た。この映画は泥棒グループがトプカプ宮殿の宝物を盗み出そうとし、失敗するコメディ映画だが、私がイスタンブールに行ったことがなかったら絶対観ていなかった映画だろう。旅行で行ったところは、そこに関するニュースや映画などに関心が強くなる。これも旅行の効用の一つだろう。トプカプ宮殿は歴代のオスマン帝国皇帝が住んだ巨大な建物である。一日かかっても見終わることのないであろう広いところをわずか１時間で回るのだから物足りない。旅行計画をする場合、できるだけゆったりとした計画のほうがいいことを再確認させられた。
　
　　
　　　トプカプ宮殿の庭からボスフォラス海峡を眺める。向こう岸はアジアだ。