シナイア僧院

シナイアはブラショフから南に約40キロ、バスで1時間ほどのところにある小さな村です。ブカレストからだと北に約130キロ、バスで2時間半ほどのところにあります。

シナイアという町は中世にルーマニア人貴族ミハイ・カンタクジーによってその元ができました。彼は1695年にイスラエルへ巡礼の旅に出、聖書に登場するシナイ山に参詣し、帰国後シナイア修道院を建てました。
修道院の名はやがて町の名前になりました。その後、ルーマニア国王カロル1世（在位：1881～1914）がこの地に夏の離宮（ペレシュ城）を建て、このあたり一帯は高級リゾート地として発展します。
（参考文献）『旅名人ブックス　ルーマニア』p.180

シナイアに僧院ができたのではなく、
シナイア僧院ができたからシナイアの町ができたんですね。

この僧院は、ドイツから招かれてルーマニア国王になったカロル1世が建立したものです。この他に古い教会があり、それは十七世紀末にカンタクジノの後継者がつくったものですが、それを目にすることはできませんでした。

というのは、私たちは僧院の門の中には入れてくれなかったからです。

シナイアはカルパチア山脈のなかのブチェジ山の中腹にあり、標高八百メートル～千メートルです。夏でも涼しく過ごしやすいところのようです。
シナイア僧院が17世紀にできたことにより、この町の歴史が始まりました。
新しい町なんです。18世紀に王侯貴族たちの別荘地として繁栄、別荘風の小さな館があちこちに見かけられます。
こんなことから、シナイアは「カルパチアの真珠」の愛称をもっています。

この日までブラショフを拠点に観光してきました。ブラショフで３連泊したCUBIX HOTELとその周辺を私の記憶にとどめておきましょう。
ホテルの前にはバス亭がありました。また、すぐ近くにカルフール（フランス系スーパーマーケットチェーン店）があって、何度か買い物に出かけました。

３連泊したビジネスホテル：CUBIX HOTEL　　　　　　近くのアパート：旧共産時代からの古いアパート

ブラショフ　CUBIX HOTEL

CUBIX HOTELは、ブラショフの郊外にあって、街歩きには不便です。というか、まわりにはカルフールと古いアパート群があるだけで、観光客向きではありません。
実際、観光客は私たちだけで、あとはビジネスマン風の人たちが宿泊していたようです。これはツアーを安上がりにするための方策でしょうから、値段的に考えれば辛抱のしどころかもしれませんね。