ペレシュ城 ・・・・ ルーマニア初代国王カロル1世の夏の離宮
| シナイア僧院からほんの少し山を登るとペレシュ城に到着です。バスなら2,3分で、歩いても行けそうな距離でした。 ペレシュ城はルーマニアの初代国王カロル1世によって夏の離宮として建てられました。1875年から建て始められ、1914年に完成しています。それは、カロル1世が亡くなる数ヶ月前のことでした。ペレシュ城はヨーロッパで最初にセントラル･ヒーティングと電気を備えた城だとされます。 （参考文献）『旅名人ブックス ルーマニア』p.183〜186 |
ペレシュ城の前のカロル1世像
| カロル1世（在位：1866〜1914）は、現地ガイドのマグダさんによると、ルーマニア人によって最も愛されている人物の一人だそうです。 カロル1世のときに初めて「ルーマニア」という国家が誕生しています。 そのいきさつは以下のようなものでした。 ワラキアとモルドバが統一し、1861年「ルーマニア公国」の建国を宣言します。翌1862年ブカレストで統一政府が発足した際に「ルーマニア」が正式国名になりました。1866年、ドイツからカロル1世が招かれ、ルーマニア公になりました（在位：1866〜1881）。その後1881年、ルーマニア公国はルーマニア王国となり、カロル1世はルーマニア王となります。 公と王の時代をあわせた48年間（1866〜1914）というカロル1世の治世は近代ルーマニア国家の確立に大きく貢献しました。 （参考文献）『ルーマニアを知るための60章』p.220〜225 |
ペレシュ城庭園の彫像
ペレシュ城内の一室
| 内装に関しては、カロル1世の王妃エリザベータが中心となって監督しました。 時代はくだって、チャウシェスク政権時代（1965〜1989）には、ペレシュ城にある160もの部屋のいくつかは世界各国の政治家たちの隠退場所になっていたといいます。 （参考文献）『旅名人ブックス ルーマニア』p.183 |
ある部屋の天井
ステンドグラスの前のカロル1世像 中庭からのペレシュ城の眺め
| シナイアの豪華なペレシュ城見学を終え、これからルーマニアの首都ブカレストに向かいましょう。バスで2時間あまりで到着するはずです。 |
