明の十三陵
【左の写真】 定陵博物館入り口
【右の写真】 入り口前の土産物屋さん。パンダのぬいぐるみさんもいます。
昼食を食べた後は明の十三陵に行きましょう。居庸関から車で約４０分です。
首都を北京に移した第三代皇帝永楽帝以降の明の１３人の皇帝の陵墓である。それぞれの規模が大きく、ほぼ完全な状態で保存されている、という。
そのうち、今回訪れたのは、定陵です。定陵は第14代神宗万暦帝の陵墓です。ここから、1957年に地下宮殿が発掘されました。
【左の写真】 定陵博物館のなかには槐樹（えんじゅ）があります。
ここで一つ、槐樹にまつわる、中国人の行動原理を表すことわざを紹介しましょう。
指桑罵槐（しそうばかい）
「桑を指して槐樹をののしる」 桑と槐樹は似ても似つかない木です。つまり、ある相手を批判しているように見せて、実は別の人物を批判している。外交問題においてよく見られる現象のようです。つまり、ある国のある人物や行動を批判するとき、実は中国国内のある人物を批判していることがよくあるそうです。
【右の写真】 遠くに十三陵のひとつである長陵が見えます。永楽帝の陵墓です。このように巨大
な陵墓１３個が約四十平方キロメートルにわたって点在しています。
明の十三陵は、2003年7月、世界遺産に認定されました。