エレバンのカスケード　共和国広場

エレバン　　カスケードとソヴィエト・アルメニア樹立五〇周年記念碑

エレバン市内の中心部にやってきました。市内を見下ろす高台に広場があり、塔が突っ立っています。

ソヴィエト・アルメニア樹立50周年を記念してエレヴァンにカスケードと塔ができました。
（参考文献）『コーカサスを知るための65章』p.131

ところで、アルメニアにソヴィエト政権が樹立されたのは、1920年12月2日ですから、カスケードは１９７０年にできたということになりますね。

これを見ても、アルメニアのロシア（ソ連）に対する感情が読み取れそうですね。つまり、ロシア（ソ連）は完全には否定されていないのです。エレバンの中心部にいかにもソ連時代を思わせる高い塔が今でも堂々と立っているのですから。

カスケード上の広場からエレバン市内を眺め渡すことができます。この日は遠くに大アララト山と小アララト山も見ることができました。

高台から下に階段が続いています。内部にはエスカレーターがあって、それで下まで降りて行くこともできます。正面に見える丸い建物はオペラ・バレー劇場です。

シャルル・アズナヴール博物館　　　　　　　　カスケード内部のエスカレーター

【左】カスケードを降りていくその右側には、シャルル・アズナヴール博物館があります。アズナヴールはアルメニア系の出身であり、ときどき今でもこの家に立ち寄ることもあるのだそうです。

【右】私たちはこのエスカレーターを使って下まで降りました。ところどころでアート作品が展示されています。

噴水やらモニュメントやらがあり、市民の憩いの場となっているようでした。カスケードは一部工事中のところもありました。

夜の共和国広場

夕食を済ませた後、共和国広場にやってきました。今、広場から国立歴史博物館を眺めています。この他、官庁や一流ホテルが広場を取り囲んでいます。

午後８時４５分、広場は大勢の市民で賑わっていました。アルメニアは隣国のアゼルバイジャンとの間でナゴルノ・カラバフなどの領土問題を抱えていますが、この様子を見る限り平和そのもののように感じました。