インド・パキスタン国境　インド側アタリーでのフラッグセレモニー

インド・パキスタン国境　　インド側国境アタリーでのフラッグセレモニー

アムリトサルの西３０キロほどのところにあるアタリー。ここはパキスタンとの国境の町で、毎日夕方、両国の国旗降納のセレモニーが行われています。インドとパキスタンという仲の良くない国同士が仲良く同時に国旗を降納しているのです。なかなかの見物でした。

アムリトサル中心部から車で50分ほどで国境の町アタリーに到着です。しかし、アタリーの駐車場からフラッグセレモニー会場に行くまでが大変なんです。
会場の1キロほど手前で車から降り、徒歩で行きます。手前数百メートルのところで厳しい検問が行われます。男性・女性に分かれて列に並び、ボディ・チェックが行われます。大きいバッグを持っていると会場には入れてくれません。カメラだけは認めてくれます。皆さん、手ぶらで向かっています。

検問を通過したら、今度は座席確保が大変そうです。将棋倒しという言葉がありますが、そうなれば、圧死する恐れさえ感じました。
外国人の私はVIP席というのが用意されているので、パスポートを提示すれば別の入り口から入っていけます。

数百㍍にわたる国境地帯の中間地点でインド・パキスタン両国が同時に国旗を降納します。その模様を両国の国民がさながら応援合戦のように声援を送り、国旗を振りかざし、見守ります。

パキスタン側の国境の町はワガという名前です。こちらの写真は、全インド・ムスリム連盟のもとでパキスタンの独立に貢献したジンナー。パキスタン独立の父、ジンナーです。

私は当然、インド側の席に座り、インド人とともに見物します。それにしてもすごい愛国心ですね。パキスタンに対する対抗心ですね。

パキスタン側からの声援も当然、耳に入ってきます。「パキスタン」、「パキスタン」という声が聞こえるたびに、それに負けじとばかり「ヒンドゥスタン」、「ヒンドゥスタン」と一段と声を張り上げています。

国境が開かれ、パキスタン兵（黒服）と対峙するインド兵

いよいよ国旗降納の時間になりました。国境が開かれ、銃を持った両国兵士がにらみ合います。一触即発の雰囲気も・・・・・

セレモニーに登場する兵士は身長が高くてハンサムな人ばかりのようです。女性兵士も背が高く、美女をそろえているようです。美男美女がパキスタン兵と対峙する。パキスタン側もこれに対抗しうる優秀なメンバーをそろえているのでしょうね。いつの日か、パキスタン側から見学してみたいものです。

約1時間あまりのフラッグセレモニーは、とにかく、興奮させてくれる見事なパフォーマンスでした！

写真だけでは雰囲気をお伝えしにくいですね。
1時間あまりのセレモニーを時間順にユーチューブにアップしたので、動画でご覧ください！

１　インド・パキスタン国境　インド側アタリーでのフラッグセレモニー（歌と踊り）・・・34秒
　　http://youtu.be/vuX2gduR3Qg

２　インド・パキスタン国境　インド側アタリーでのフラッグセレモニー（女性兵士）・・・32秒
　　http://youtu.be/txnB9jAWX68

３　インド・パキスタン国境　インド側アタリーでのフラッグセレモニー（男性兵士）・・・1分37秒
　　http://youtu.be/DOIx3Ci6bms

４　インド・パキスタン国境　インド側アタリーでのフラッグセレモニー（国境開放・パキスタン兵と対峙）・・・2分42秒
　　http://youtu.be/vujmgE2CEqA

５　インド・パキスタン国境　インド側アタリーでのフラッグセレモニー（国旗降納）・・・1分46秒
　　http://youtu.be/yBwTI4OhzZc