ボロブドゥール遺跡（２）

マノハラホテル
ボロブドゥール史跡公園内の唯一のホテル

　　　

【左】　こんな感じの独立の棟がいくつか建っています。合わせて３０部屋ほどの小さなホテルです。しかし、ボロブドゥール史跡公園内にあるので遺跡見学をメインに考えている人にとっては貴重なホテルです。

【右】　史跡公園はすべてマノハラホテルの庭とも言うことができます。清潔に整備が行き届いています。

　早朝の日の出ツアーと２時間あまりの見学を終え、いったんホテルに戻って休憩しました。その後再び見学に出かけようとしたところ、このホテルには映像センター「オーディオ・ビジュアル」があるのを知り、DVDを見ることにしました。
　フロントにその旨を告げると、国籍を聞かれました。おやっと思いながらも、当然「日本人」と答えましたが、何か関係あるのでしょうか。
　200〜300人は入ろうかという大きなホールに観覧者はなんと私一人です。国籍を聞かれた理由はすぐ分かりました。DVDの日本語バージョンを見せてくれたのです。
　それにしても他の言語の人たちと重なればどうするのでしょうね。でも、こういったところには団体客以外には来ないのかもしれませんが・・・。30分ほどのDVDの終わり間際に二人連れの日本人親子が入って来ただけでした。 


ホテルの庭からボロブドゥール遺跡を眺める

　DVDの鑑賞を終え、もう一度ボロブドゥール遺跡に向かいましょう。ホテルの庭からボロブドゥール遺跡を眺めながら東正面入り口（右側）に向かいましょう。 
　実は、この左側にも秘密（？）の（よく知られていない）入り口があるんですが・・・。マノハラホテルに戻るのならこちらが近道です。ホテル専用の道なのかな？


ボロブドゥール遺跡東側正面入り口

 多くの観光客はここから登り始めます。この手前にサロンを借りる場所があります。神聖な場所なので男も女もサロンを身につけなければここには入ることができません。


サロン

サロンというのは、一枚の布を腰に巻いたものです。このモデルさん、なんか変な格好ですね（笑）。おそらく、巻き方が間違っています。でも、少々不格好でもこれさえ巻いていれば堂々と入っていけます。ボロブドゥールだけでなく、神聖な場所ではたいてい無料で貸してくれます。 



修復中のボロブドゥール遺跡

　　　

去年10月のムラピ山大噴火の火山灰を取り払っているのでしょうか。遺跡のあちこちですべて手作業で丁寧な仕事をしていました。


カーラが刻まれている門

上層部への登り口の門の上部にはカーラと呼ばれるヒンドゥーの神様がいます。魔除けなんでしょうか。 


カーラ

 カーラは頭部だけの異様な姿をしています。しかし、カーラはボロブドゥールだけでなく、この後訪れる多くの寺院でよく見かけました。


最上部も修復中

最上層への立ち入り制限解除を目指して、2011年7月現在、修復作業が進められているようです。2011年11月頃より最上部への入場が再開予定であると聞きました。 


仏像が見える

 大ストゥーパの周りに７２基の小ストゥーパがあります。それぞれの中に仏像が安置されているはずなんですが、格子窓のある大きな蓋で覆われて中を見ることができません。そのなかにあって、しかし、私は仏像が顔を出しているのを二つ確認しています。これはそのうちの一つです。見学者用にわざわざ外側の覆いを外してくれているのでしょうかね？


仏像（拡大）

 

頭部のある仏像と頭部のない仏像

　　　

 最上層に限らず、あちこちに仏像に出くわします。頭があるものやないものやら、様々です。


さようなら、また来てね！

これは何でしょう？登り口にあった動物像です。愛嬌のある仕草で私を見送ってくれました。朝の５時過ぎから正午過ぎまで７時間ほどをボロブドゥール遺跡で過ごしました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　さようなら、ボロブドゥール！