タマン・サリ（水の離宮）　ジョグジャカルタ王朝の離宮

　タマン・サリは、クラトン（王宮）の建設に遅れること10年、1765年に建てられた離宮です。クラトンの西側300メートルほどのところにあります。これもジョグジャカルタの初代スルタン、ハメンクブオノ1世によって造られています。

　入場してすぐ左側にある見張り塔のようなところに上れます。その上からタマンサリ園内を一望することができます。ただ、離宮内には背の高い木が生い茂っていて、建物の全貌を見渡すことはできません。

　見張り塔の上で友だち同士で来ていた笑顔の美しい女性に出会いました。写真の撮り合いっこをしていたので、私も急遽仲間に入れてもらいました（笑）。

（参照）　「世界の笑顔」シリーズ：タマンサリに観光に来ていた女性の笑顔

「堅牢な煉瓦造りの壁で囲まれた宮殿の内側には、三つの池の跡も残されている。かつてこの場所では、スルタンに仕える若い女性たちが水浴びを楽しみ、スルタンは宮殿の窓越しにその様子を眺めていたと伝えられている。」
（参考文献）『ＮＨＫスペシャルアジア古都物語ジョグジャカルタ』p.42

昔はスルタンしか入れなかっただろう宮殿に今では私たちも入っていけます。スルタンが覗いていたという宮殿の窓越しから私も池を眺めてみましょう。