瀋陽駅 二つの謎？
| 中山広場から西に１５分ほど歩いてやってきました。駅の時計を見ると、今、４時５分です。 ところで、この駅について不思議に思ったことが二つあります。 一つ目。何で駅前に巨大な戦車を祭り上げてるの？ これって、何の記念？ う〜ん、よくわかりません。 ↓ （後日、ある方よりお教え頂きました。それによると、次のような事情があるようです。） ソ連の赤軍（ソ連軍）は１９４５年８月９日、突如として日ソ中立条約を破棄し、当時日本が支配していた中国東北地方（満州）に進撃を開始しました。１９４５年８月２４日、ソ連軍は瀋陽に突入、瀋陽駅でも戦闘が行われました。その時、ソ連軍の将兵にも被害がでました。もちろん最終的にはソ連軍が勝利を収めるのですが、犠牲となったソ連軍将兵の栄光を讃えるためにこの記念碑の建立が行われました。終戦直後の１９４５年９月には建設が始まり、同年１１月には完成しました。 この戦車記念碑は、瀋陽駅での地下鉄工事が行われる関係で、２００６年中には撤去されるとの情報を得ています。これをご確認された方がおいでましたら、ご連絡頂けるとありがたいと思っています。 二つ目。何で駅前のメインストリートにＨ系の店があるの？ この辺（今、写真を撮ってる側）にはなぜか変な店が並んでいます。日本で言うなら「大人のオモチャ」ってやつがこれ見よがしに店頭に並んでいます。これを隠すのではなく、堂々と駅前で売ってるんです。それにしても、街の顔とでも言うべき駅前になぜそんな店があるんでしょうね？ う〜ん、よくわかりません。 ↓ （後日、ある方よりお教え頂きました。それによると、次のような事情があるようです。） 「大人のオモチャ」は、中国では医療・健康用品として認められているから、隠す必要はないということのようです。こんなこと一つとっても、国や地域によって生活感覚や文化の基層が異なっていることがよく実感できます。 さて、現在のこの瀋陽駅は日本の満鉄（南満州鉄道株式会社）によって奉天駅として造られました。奉天駅は１９１０年に竣工しました。当時、満鉄の「五大停車場」と呼ばれる駅がありました。それは旅順、大連、奉天、撫順、長春です。その中でも、真っ先に造られたのが、この奉天駅でした。奉天は、現在の瀋陽がそうであるように、中国東北地方最大の都市であったからです。 明日はこの瀋陽駅からではなく、もう一駅北の始発駅である瀋陽北駅から旧満鉄の列車に乗って、大連へと向かいましょう。 |
