ＤＭＺツアー その２ 非武装地帯 第３トンネル
第３トンネル入り口
| 次にやってきたのが、第３トンネル。第３トンネルについて、案内パンフレットから引用してみましょう。 「第３トンネルは１９７８年１０月に発見されました。トンネルは長さ１６３５メートル、高さ１，９５メートル、幅２，１メートルで南方限界線の４３５メートルまで達しています。地表面から７３メートルの地下につくられており、１時間に北朝鮮軍の１師団の武装した兵力を侵入させることができるようにつくられています。北朝鮮の南侵意図が実感できるところです。」 さあ、地下７３メートルまで、ヘルメットをかぶって、トロッコ型のモノレールに乗り、降りていってみましょう。残念ながら、トンネル内は写真撮影が禁止されています。非常に狭い空間をトロッコで１０分くらいかけてゆっくりと降りていきます。閉所恐怖症の人は少しつらいかもしれません。 地下７３メートルまで降りた所でトロッコを降ります。そこから何百メートルか平坦なトンネル内を歩いて行きます。鍵をかけた鉄板のところで行き止まりです。その向こうは北朝鮮の土地なのです。 北朝鮮が南侵のため密かに掘り進めていたのです。このトンネルを掘っていた北朝鮮の人が韓国に亡命し、発覚しました。 |
統一を願うモニュメント
| トンネルから出た所にこんなモニュメントがありました。一つのモニュメントを両側から眺めたものです。円球の内側には朝鮮半島が画かれているようです。片側は北朝鮮が凸で、韓国が凹。反対側は北朝鮮が凹で、韓国が凸となっています。それを両側から人々が押して、ぴったりと合わせようとしています。 北朝鮮がトンネルを掘って武力統一を図ろうとするのに対して、韓国は平和的統一を願っているとの印象を受けました。 韓国の余裕を感じました。もはや、北と南は経済的な格差も圧倒的となり、とても北による南進はあり得ないのではないでしょうか。韓国は、今や、北による南侵の最前線をこのように観光地として利用できるほど余裕があります。 |