龍華烈士陵園

　龍華寺の広い境内を一回りし、外に出ました。すると、すぐ西隣に大きな公園があることに気づきました。近づいてみると、守衛さんつきの門があり、龍華烈士陵園とあります。時間なんか気にしなくてもいい気ままな一人旅です。予定外なのですが、ここに入ることにしましょう。ところで、烈士って、どんな人たちなんだろう？そう思いながら、１元（約１３円）を払って中に入っていきました。

所在地：　龍華西路180号
龍華烈士陵園の公式ホームページは　こちら（中国語）・・・でも、随分と時間がかかります。
ストレス感じる方は、クリックしないようにしましょう（笑）。

正面のモニュメント

　　

入り口からまっすぐに進むと、二つの石のモニュメントが目に入ってきます。悲惨な過去！【左】と現在の幸福！【右】を表しているのでしょうか？

記念館と無名烈士墓

　　

【左】二つの石のモニュメントの間から、記念館が見えます。
記念館はなぜかピラミッド型です。それは陵園のほぼ中央にあるようです。その前の石碑には、「丹心碧血為人民」とあり、江沢民-1990年-の署名入りです。
　
【右】陵園の一番奥には無名烈士の墓があります。
ここにも多くの花束があります。少し異様な感じのオブジェが背後に・・・

この陵園の近くには国民党の警備司令部が置かれていたようです。多くの共産党員、革命家が虐殺された地でもあります。国共内戦の犠牲者を弔う場にもなっているようです。当然、中国政府により、この地は「愛国主義教育基地」に指定されています。

五・三〇惨案碑

　龍華烈士陵園は、しかし、国民党との内戦（1927年〜1937年）の犠牲者だけを祀っているのではないようです。というのも、少し横道で、五・三〇事件の記念碑も見つけてしまったのです。ここでもまた、日本の過去の歴史を思い出させてくれました。
※　「五三〇惨案碑」の銘文右下に、江沢民の署名がありました。

　五・三〇事件・・・１９２５年５月３０日に発生した中国上海での反帝国主義運動。日本人経営の紡績工場でおこった中国人労働者の待遇改善を求めるストライキを発端とし、反日・反英の民族運動となって各地に広がった。１９１９年の五・四運動に続く、反帝国主義運動の第二のピークともなった事件です。

陵園西側には、多くの墓碑が

　　

名前と顔写真のある墓碑が並んでいます。親族の方なのでしょうか、お詣りに訪れている人も見かけました。深々と頭をさげています。まだ、国共内戦や抗日戦争の傷跡は完全には癒えていないようです。