華清池 五間庁
| ここはとりわけ多くの中国人でごった返しています。この場所は玄宗皇帝と楊貴妃のロマンスには全く関係がありません。現代史の大事件に関係する場所です。１９３６年１２月１２日の西安事件の現場です。五間庁は華清池の南東側、驪山（りざん）の麓にあります。５つの部屋からなる建物です。画面右側の部屋から紹介していきましょう。（西安事件の意味については、前ページをご覧ください。） |
蒋介石警護員の部屋 蒋介石の寝室
事務室 会議室
秘書室 主役３人
| 【右】左から、蒋介石、張学良、楊虎城の写真です。この他にたくさんの写真と資料が展示されています。 |
事件で割れたガラス 事件当日の弾痕
| 五間庁の建物には当時を思いおこさせる事件の痕跡が残されています。割れたガラスと弾痕が特別に保存されています。 |
周恩来が使用した風呂 蒋介石が使用した風呂
| いずれも五間庁から離れたところにあります。周恩来の風呂は華清池の入り口を入ってすぐ近くの建物の中にありました。蒋介石の風呂はまた別の建物にあります。共産党と国民党の両首脳が温泉に入りながら、国共合作を構想したようです。両首脳は玄宗皇帝と楊貴妃が仲良くしたことにも思いを馳せたのでしょうか。ともかく、華清池は蒋介石（国民党）と周恩来（共産党）を結びつけた記念の地でもあったのです。 |