ドゥルク・エアーでパロ国際空港到着

ドゥルク・エアー（ロイヤル・ブータン・エアライン）初搭乗
タイ・バンコクからバングラデシュ・ダッカ経由ブータン・パロへ（約４時間）

ブータン唯一の国営航空会社ドゥルク・エアに初搭乗です。英語でDruk Airですが、発音は微妙で、ドゥルク・エアーともドゥク・エアーとも聞き取れます。ブータンに空路で行くには必ずこのDruk Airに乗らなければなりません。
フライトアテンダントもブータン人ですし、飛行機に乗った時点でブータンそのものを体験していることになります。

今回のブータン一人旅を前にして様々な本を読みましたが、ブータンのことはドゥルク、あるいはドゥクと書かれている場合があることに気づいていました。日本語のカタカナでは、どうしても正確に発音できないようです。
「ドゥルク」あるいは「ドゥク」は「雷竜」の意味で、ブータン人は自分の国のことを「ドゥルク（ドゥク）・ユル」＝雷竜の国と呼んでいるようです。

【左】フライト・アテンダントはブータン人の若い女性です。どの航空会社でも非常時の説明がありますが、最近は座席前のビデオでの説明が増えてきています。ドゥルク・エアーは違いました。昔ながらのフライト・アテンダントによる実演でした。

【右】フライト・アテンダントは、きっと、ブータンのエリート層出身なんでしょうね。

【左】タイ・バンコクからバングラデシュ・ダッカまでの２時間半ほどの間に出た朝食。デザートに「明治」のヨーグルトがついていました。

【右】ダッカからブータン・パロまでの１時間足らずの間に出た軽食。

意外や、意外、満席に近かった乗客のうち半分ほどがダッカで降りました。ダッカから乗り込んできた乗客も少数はいるのですが、パロまでの便の座席は半分ほど埋まっている程度です。この時期のブータン旅行はシーズンオフのようです。実際、ブータンでは春と秋が過ごしやすいし、色とりどりの植物を楽しめるそうです。

しかし、私にとっては、植物観察が目的ではないので、全然かまいません。むしろシーズンオフということで、料金がやや安めであったことが幸いでしたね。それに、ホテルのお客さんも少なく、ゆったりと過ごせました。

ブータン・パロの空港は有視界飛行らしく、夜間は飛ばないと聞いています。狭い谷間をすり抜けて飛んでいくので、乗客は少し不安そうな顔をして窓側を見続けています。
谷間に入っていく前には、左側に雄大なヒマラヤ山脈の一部を見ることもできます。私はあいにく右側座席だったのでよく見ることができませんでした。これから行く人は左側の窓側座席を希望しておくといいかもしれませんね。（ブータンからの帰国便では右側座席）

【左】ドゥルク・エアーのエアバス（A319）は、右へ左へと旋回し、谷間をすり抜けるように飛んでいきます。何しろ、ブータンは山間の谷間で生活を営んでいる国です。平野というものは一切ありません。機体の両側は高い山に囲まれています。

【右】ブータンの西部、パロという小さな町に奇跡的に２０００メートルの滑走路を持つ空港ができました。飛行機を降りてから到着ゲートまでは、もちろん歩いていきます。途中の写真は取り放題です。
　空港ができて以来、パロの町は急速に都市化が進んでいるようです。ホテルや民家の建築ラッシュが今も続いています。これはブータンの首都ティンプーでも同じ状態でしたから、もう１０年もするとブータンは全く別の国のように変わってしまっているかもしれません。

１９０７年に現在のブータン王国は成立しています。現在まで５代の国王による統治が続いています。左から初代～５代国王となっています。いずれもゴというブータンの伝統衣装を着ています。現在の町なかでも、この服装が基本となっています。
私がブータン入国した2012年12月18日は、ブータン建国105周年記念日（12月17日）の翌日であったことを現地の新聞で知りました。

私はブータンに１２月１８日から２３日まで滞在しましたが、この間の気温は昼間は１５度程度でちょうどいいぐらいです。が、太陽が沈むと、一気に気温は下がり、マイナス２～３度程度になります。防寒具が必需品ですね。ホテルには電気毛布があったり、暖房もよく効いて問題はありませんでしたが。