タシチョ・ゾン　ブータンの政治・宗教の中枢

巨大な敷地のタシチョ・ゾンは、鉄柵で囲まれています。私は今回の旅行で多くのゾンを訪れましたが、こんな厳重なゾンはここだけです。やはり、ここがブータンの政治と宗教の中枢であることを実感させてくれました。
鉄柵には吉祥紋「タシ・タゲ」が掲げられているのが、やはり、ブータンですね。吉祥紋は8種類あり、ここでは、傘蓋「ドゥグ」（左側）、宝瓶「ブンパ」（右側）が見えています。

タシチョ・ゾンに入場するのは東側からの門となります。この手前で守衛さんのチェックを受け、入っていきます。

この入り口から入場します。階段を上がったところに金属探知機があります。ブータンの観光地で金属探知機があったのはここだけでした。

ゾンは行政庁舎と宗教的な建物が同居している場所です。ここは首都ティンプーのゾンですから、政府首脳と宗教界トップが活動する場所ともいえます。
宗教的な建物には屋根のすぐ下の壁面にレンガ色の帯、ケマが塗られていることで世俗の建物と区別できます。

ブータン宗教界の最高権威ジェ・ケンポの説教が明日からプナカ・ゾンで行われるとのことで、多くの僧侶がプナカに移動しているらしく、静かなものです。