ブータン　パロのナイトクラブ

ブータン最後の夜
パロのナイトクラブ（ブータン式カラオケ？）

ブータンは夜の時間が退屈なんです。７時頃にはホテルか街のレストランで夕食が終わっています。後はホテルの部屋でテレビを見るか（NHK放送も見ることができます）、寝るだけです。睡眠時間がたっぷりすぎるのです（笑）。
そこで、ブータンには民族舞踊のショーを楽しめるところやバーみたいなところはないのかと現地ガイドに尋ねていました。すると、最後の夜に連れて行ってあげましょう、ということになっていたのです。

パロの中心部に近い、３階建て建物の地下一階です。午後８時、開店とともに入場しました。しばらくすると、音楽とダンスが始まりました。踊り子の皆さん、全員キラを着ています。このクラブでは、ミニスカートなんかは絶対にありませんよ。見るからに健全ですね。
こんなショーを見ながら、お酒や会話を楽しむところのようです。ブータン人はお酒はよく飲むみたいですね。私もブータンの地ビール「DRUK11000」を注文しました。アルコール度数が８パーセントとちょっときつめのビールです。これとは別に「Druk Lager beer」というのがあって、こちらは５パーセントで、夕食の際にはこちらのほうをよく飲みました。

１００ヌルタムか２００ヌルタムでリクエストもできますよ！

こんな感じで、踊り子さんがノートを持ってリクエストを取りにきます。相手が男性なら、隣に座って体をすり寄せ、膝をつき合わせての接待ですね。相手が女性なら、向かい側に座り注文を取ります。もちろん、リクエストするにはお金が必要ですよ。

もちろん、私のところにもリクエストを取りにやってきましたよ・・・・。彼女はトンサ（ブータン中部）から来ている１９歳、と言ってましたね。それにウソはないでしょうね。年をごまかす必要はなさそうですし、純朴な子でしたからね。
しかし、リクエストと言われても、日本のカラオケのように番号がついているわけではないんです。自分でノートに曲名を鉛筆で書かなければなりません。それに、何より音楽はブータンとインドのものしかないのです。
これでは私にリクエストできるわけがありません。しかし、せっかくここまで来て、優しく頼まれているのに、何も注文しないのでは、少し悪いかなという気になりました（弱いですね）（笑）。
で、次のように言いました。

「もう少しすると、ガイドが迎えに来るから、そのときに頼むよ」

こう言うと、彼女はすぐに笑顔で納得。迎えにきたガイドに尋ねてガイドの好きな曲を一曲リクエストしました。２００ヌルタム（約３４０円）も払ったんですよ。すると、男性DJは私の名前を読み上げ、ブータン語で「ありがとう」と言ってくれたみたいです。これはガイドから聞きました。私の名前が読み上げられたのは自分でもわかりましたけどね。

さらに、もっとお金を出せば、飛び入りで歌を歌ったり踊りもできたりするようです。そして、ダンサーと一緒に歌ったり踊ったりもできるみたいです。しかし、まさか阿波踊りを披露するわけにもいかないので、私はやめておきました（笑）。