シムケントからタラスへ向かう

シムケントからタラスへ向かう（約１７０キロ　約３時間）

翌朝７時半からタラスに向けて出発です。タラスはシムケントの東約１７０キロほどのところにあります。やはり３時間ほどかかることになります。

シムケント郊外で大きなモスクを見つけました。中国資本によって中央アジア最大のモスクが数年前から建設中です。現地ガイドのエルメックさんは「中央アジアにはいたるところに中国人がいる」と言っていました。この地域においても、これからますます中国人の進出は激しくなってくると思います。

相変わらず、道路を横断する牛たちに遭遇します。また、ところどころで丘の上にイスラムの聖者廟と思われる建物が建っています。

私たちのバスが走っているこの道は、シムケントからアルマトイにほぼ真東に向かって延びています。そして、タラスはシムケントの東１７０キロ。アルマトイの西５００キロほどに位置しています。

シムケントからアルマトイまでの道は、シルクロードの天山北路の主要部です。ということは、昔、あの有名人も通った道なんですね。

以下は、シムケントからアルマトイまでの天山北路についての記述です。
（世界史受験生的には重要事項！メモ、メモ！！（笑））

「この道は13世紀半ばにローマ教皇インノケンティウス4世の命でモンゴル帝国に至ったプラノ・カルピニやフランス王ルイ9世の使者としてモンゴル帝国を訪れたルブルックが通った道」
（参考文献）　　
『キルギス大統領顧問日記―シルクロードの親日国で』P.136 田中哲二中公新書 2001年1月25日刊

途中で休憩をとりながらバスは進んでいきます。ところどころでドライブインみたいなところがあって、果物や食べ物などを売っています。ここもその小さなマーケットがある場所です。結婚したばかりのカップルなんでしょうか。笑顔で運転手付きの車から降りてきました。

このあと、再出発し、シムケントを出発してから約３時間かかって、タラス西郊外のアイシャ・ビビ廟に到着することになります。