ハノイからビエンチャンへ
| 午前８時２５分、ハノイ・ノイバイ国際空港を定刻に飛び立ったベトナム航空841便（機種：エアバスA320）は、ラオスの首都、ビエンチャンに向け、順調に飛行します。１時間で到着するはずです。ただ、乗客は少なく、３分の１ほどの搭乗率です。（２日後のビエンチャン発ハノイ行きの便は３分の２ほどの搭乗率でした。） 【左】ビエンチャン北方のナムグム湖の一部でしょうか？よくわかりません。しかし、メコン川の支流であることは間違いなさそうです。 【右】次第に高度を下げ、着陸５分前です。これまでずっと森と荒れ地と畑ばかりでしたが、時おり、小さな集落が見えはじめました。 |
ビエンチャン国際空港着
| 定刻の午前９時半過ぎにビエンチャン・ワッタイ国際空港に到着しました。小さいですが、真新しく清潔そうな空港です。空港ではいろんな案内看板が目にとまりました。 【左】看板に記されたラオス文字でその形に馴染んでおきましょう。でも、ホントに馴染むだけで、意味どころか読み方も全く分かりませんがね（笑）。ただ、タイ語にはよく似てるのかなということを感じただけです。携帯電話の広告が目立ちますが、ラオスでも携帯電話の普及率は相当なもので、首都ビエンチャンではほとんどの人が持っているようです。 「WELCOME TO LAO P.D.R」＝「ラオス人民民主共和国へようこそ」 この看板を見るだけで次の二つのことに気づくはずです。 その一 「LAO P.D.R」＝「Lao People's Democratic Republic」で感じられるように、ラオスは人民民主主義体制をとっています。２００８年現在もなお、マルクス・レーニン主義を標榜するラオス人民革命党がラオスにおける唯一の政党です。 ちなみに、旧ソ連の崩壊後にあって、世界に現存する社会主義国は次の５カ国です。 中国、ベトナム、北朝鮮、キューバ、そして、ラオスです。 本来の「社会主義」が一体何であるかはともかくとして、少なくとも「社会主義」国を自称していること自体に希少価値はあります。 その二 「ラオス」じゃなくて、「ラオ」ということにお気づきですか？現在の「ラオス」を形成する中心民族は「ラオ」族です。この地域がフランスの植民地となった後、フランス語で「ラオ」＝「Ｌａｏ」族の複数形として、「ラオス」＝「Ｌａｏｓ」という言葉ができたのです。「ラオス」という言葉自体、ラオ語ではなく、近代フランス史の産物なのです。 【右】ラオ語の基本単語も空港で勉強できます（笑）。 「サバイデー」・・・「こんにちは」 これは便利な言葉で、どの時間帯でも使える挨拶のようです。 「コッ（プ）チャイ」・・・「ありがとう」 とりあえず、この二つをしっかり言えるようにしておきましょう。 癒しの国、ラオスの送迎係 空港出口で送迎係が待っているはずです。そして、ホテルまで送ってくれるはずです。どうやらお客は私一人です。出口には私の名前をひらがなで書いた紙を持っている女性がいました。 少し喜んだことがありました。 今回のラオス旅行は、空港からホテルまでの送迎有りという条件で予約していました。しかし、ホテルに送ってくれる前に約４時間ほどの観光がついていたのです。それに加えて昼食まで付いていました。 これまでの旅行の経験では、旅行日程に書かれているのに実際には実施されなかったということがありました。しかし、今回の旅行は逆でした。予定にないことまでしてくれたというのは初めてです。 素晴らしい！ラオス！ しかも、送迎係の人が大学を出たばかりという清楚で感じの良い女性であったのも、これまたはるかに予想を上回るものでした。 ラッキー！ラオス！ 送迎係が観光ガイドまでしてくれたコースです。 空港 → ワットシーサケット → ワットホーパケオ → タートルアン → （昼食）タムナックラーオ → パトゥーサイ → タラートサオ → ホテル 運転手付きの乗用車に、前座席に送迎係Ａさん、後部座席に私が乗り、約４時間ほどのドライブでした。これでほぼビエンチャンの主な観光地を巡り終えました（？）。ホテルに着いてから何をしましょう？ 明日と明後日は何をしましょう？ というのは冗談です。きっとこの他にもいろいろと見所はあるはずですよね。 送迎係の彼女とはこの日の午前１０時頃から午後２時頃までと、明後日のホテルから空港までの見送り３０分ほどだけの付き合いだったのが少し残念な気も・・・・。 しかし、送迎というのは、空港からホテルまで機械的に乱暴に送りつけるだけの、ぶっきらぼうな運転手をイメージしていたので、ホント、ラッキー！といった感じでした。 すごいぞ！ラオス！ 良い国！ラオス！ 私のラオスに対する第一印象はこんな思わぬ事態から生まれました。 どんな送迎係？ そんなに気になりますか？ ではご要望にお応えし、紹介しましょう（笑）。 |
ビエンチャンの送迎係・・・到着日は４時間だけのお付き合い（残念）
シン（ラオス伝統の巻きスカート）がお似合いです。
最終日はホテルから空港までの送迎で、たった３０分のお付き合い（残念）
DAY INN HOTEL前にて
| ホテルから空港まで車で１５分ほどです。空港でも１０分ほどで手続きは終わります。こんなわずかなお世話役なのですが、きれいにお化粧までして、私は思わず見つめてしまいました。何だか私は彼女と別れるのが寂しくなり（おいおい、大丈夫か？）、記念に写真を撮らせて頂きました。日本語もなかなか上手で、何より物腰が柔らかく、癒してくれそうな人でした（こんなことを感じるって、少し変ですか？でも、ホント、そう感じました）。こんな人なら、終日の観光ガイドを頼んでおけば良かったかなと少し後悔（笑）。 実際は、送迎だけの短時間のつき合いでしたが、こんなこと一つだけでもその国の印象を大きく左右します。送迎とか現地ガイドの仕事は、意外に重要なことだと思いますね。 ラオス国立大学を卒業されたばかりのＡさん（ホントの名前、知ってます。）。ラオスには大学はこれ一つしかありません。毎年３０００人しか卒業生がいないというエリートです。そんな彼女が送迎という仕事しかないというのが少し残念な感じもしますが、どうなんでしょうね？ さっそく、今回の３日間のラオスの結論です。 ゆったりラオス、癒しのラオス、きれいなラオス、控えめなラオス 私はこんなラオスが大好きになりました。 何にもないラオス、なんて言う人がいます。首都でさえ田舎、なんて言う人もいます。 しかし、そんなことはありません。見るところ、感じるところはいっぱいあります。 では、この後、ゆっくり、ラオスの首都ビエンチャン巡りを一緒に楽しんでください！ |
