エルブールズ山脈(アルボルズ山脈)の高い山 これが見えると、まもなくテヘラン
| ドバイから1時間45分の飛行でイランの首都テヘランに到着します。到着の20分ほど前になると、右手に大きな山脈が見えてきます。エルブールズ山脈（アルボルズ山脈）です。その中でも富士山のような形をした山が目につきます。これがダマーヴァンド山（標高5610メートル）です。テヘランの東北約60キロにあります。この山はイランで一番高いだけでなく、中東で一番高い山です。真夏でも頂上には雪が積もっているようです。エルブールズ山脈の向こうにはカスピ海が広がっているはずですが、機内からは見えません。 エミレーツ航空（EK971便）のドバイ・テヘラン線は、意外にも搭乗率は高く、8割ほどの搭乗率でした。帰りのテヘラン→ドバイ便はなんと満席となっていました。イラン・ドバイ間はビジネス客が多いようです。 そういえば、ドバイ人口140万人のうちイラン人が40万人を占めているとの報道がありました。また、ドバイの不動産の4分の一はイラン人の所有だとのことです。 （参考文献）毎日新聞 2008年6月24日付け イランは完全な禁酒の国ですが、ドバイにやってきたイラン人は禁酒を守っているのか、ちょっと気になるところです（笑）。 |
テヘラン〜イスファハンの高速道路
| テヘラン空港到着後、空港でビザを取得しました。事前に調べていた在日イラン大使館のホームページでは50ドルとありましたが、なぜか80ドルに値上がりしていてびっくりです。また、空港のビザ・オフィスは係員が一人で対応しているので、ビザ発券に30分ほどかかりました。 テヘラン空港出口では、1ヶ月前から予約していた運転手兼ガイドさんが愛車のベンツで待っていてくれました。ベンツですが、25年前の製造です。これまでに55万キロ！走行しています。少し不安でしたが、最速時速165キロで走りました。何とか事故なく1週間走り続けました。走行距離は2500キロ！ イランではこれより古い車もいくらでも走っています。1979年のイスラム革命前に日本から輸入されたTOYOTAも元気で走っていました。30年以上前の車なんですよ。でも、一番目についたのがプジョー製の比較的新しい車でした。 テヘランからイスファハンまでは高速道路となっています。片側3車線で、制限速度は120キロです。でも、多くの車は車線や制限速度を無視して走っているようです。車線の幅が日本よりも広く、郊外では交通量が少ないので、それほどスピードを出しているように感じられません。 |
昼食
| 【左】車で1時間あまり走った後、昼食です。午後1時30分過ぎです。あるパーキングエリアのレストランに入りました。入ってまず目についたのが、ホメイニ師（右）とハメネイ師（左）の写真です。イランの最高指導者と呼ばれている人です。 1979年のイスラム革命の後、それまでのシャー（王）に代わって、最高指導者と呼ばれる人がイランを統治しています。今までに最高指導者はこの二人しかいません。ホメイニ師（在位1979〜1989）とハメネイ師（在位1989〜現在）です。 【右】イランでも米は主食の一つです。このあとも料理のときには必ずといっていいほどでてきます。ただ、黄色い色のついているのはサフランだそうです。このサフラン・ライスはこの1週間よく食べました。 |
| 【左】羊肉と鶏肉のケバブ（串焼き） これもイラン料理の定番のようです。 【右】ノンアルコールビール イランでは観光客といえども絶対にアルコールは飲めません。このあたりは非常に厳格です。しかし、その代わりノンアルコールビールがあります。試しに飲んでみたのですが、あまり冷えてもいなく味は今ひとつです。これを飲んだのはこれっきりとなりました。この後、水かジュースかチャイにしました。こちらの方が私の口に合っていました。 |
イスファハン到着 イスファハンの街角で気になったもの
| 【左】喜捨箱（募金箱） イランのどこの街でも見かけました。両手の間のところからお金を入れるようです。イスラムの助け合いの精神でしょうか。確かに、イランには乞食は見かけませんでした。こういったイスラム精神に基づく福祉が充実しているせいでしょうか？ 【右】水飲み場 これもイランのどの街でも見かけました。誰でもただで水を飲めます。水道の水が入っているようです。左の氷を水槽に放り込んで冷やしているのだと思います。このような水飲み機も街の中やモスクの中庭にたくさん設置されていて、夏の暑い時期には重宝されているようです。私は最初は衛生面を気にして利用しなかったのですが、暑さが我慢できなくなり、あちこちで利用するようになりました。いくら飲んでも、大丈夫です。特に腹痛にもなりませんでした。 |