モンテンルパ　日本人戦犯が死刑になった場所

マニラ・マカティ地区のホテルから車で１時間足らず走って、モンテンルパに到着です。モンテンルパにあるかつての日本人戦犯の捕虜収容所は､現在、ニュー・ビリビッド（New Bilibid）刑務所となっていて、フィリピン人犯罪者の収容所となっています。その敷地内を通って行きます。
このとき、囚人たちは広場に集められ、なにやら訓練が始まるみたいでした。

現地ガイド鈴木氏は、現在、フィリピンは刑務所が足りなくなっていると言ってました。ドゥテルテ大統領が厳しい麻薬取り締まりをやっているためです。
そのため、大統領への国民の支持は厚く、逆に麻薬犯罪者はいつ警察に捕まったり殺されたりするかと震え上がっているとも言ってました。

旅行者にとっては治安の改善は良いことですが、果たしてこの後どうなるのでしょう？

ニュー・ビリビッド（New Bilibid）刑務所内を車でかなり走って、いよいよ日本人墓地に到着ですが、その手前にはフィリピン人の墓地もあります。

この辺り一帯は刑務所があったり、墓地があったりという独特の場所のようです。

日本人墓地には「世界平和を祈念し一鐘つこう」とありますが、残念ながら、鐘は盗まれていています。フィリピン人管理人はいるものも、それほど十分には管理されていないようです。

鐘は現地住民のなんらかの生活費の足しになってしまったのでしょう。

トイレもありますが、とても入れるような状態ではありませんでした。

モンテンルパの刑務所で、戦犯となった日本人捕虜の１７人がここで死刑になりました。
その１７人の写真が掲示されていました。

フィリピン人に対する戦犯とされた日本人の写真は破られることもなく、壊されることもなく、屋外の掲示板に陳列されています。

これが中国や韓国の場合だと、このようなことは可能でしょうか？
壊されずに残っているでしょうか？
この点をみても、フィリピン人の日本や日本人に対する見方もある程度は想像できます。

マニラの市街地から少し離れると、こういったトタン屋根の家も目に付くようになります。生活ぶりも想像できます。
寂しいところです。私たち以外には誰もいませんでした。