カリラヤ日本人戦没者慰霊園

１９７３年竣工の日本人戦没者慰霊園。ここで、毎年8月15日の終戦記念日にカリラヤ日本人戦没者慰霊祭が行われているようです。

日本政府の公式発表では太平洋戦争におけるフィリピンでの戦没者は５１８，０００名です。これは中国戦線での死者数よりも多く、太平洋戦争で最も多くの死者を出した場所となっています。

ただ、もっとも犠牲者を出したのは､現地で暮らすフィリピン人そのものです。一説によると、１００万人以上の犠牲者がでたとも聞いています。
現地ガイド鈴木氏によると、日本軍と米軍の戦闘に巻き込まれたり、あるいは、日本軍の現地調達主義の犠牲となり、飢えで亡くなった方々も多いと聞きました。

慰霊碑が遺骨箱の形をしているのが印象的です。

カリラヤ日本人戦没者慰霊園は公園のようにきれいに整備されている

鈴木氏は、慰霊園をなぜこんな遠いところに造ったのだろうとしきりに不満を述べていました。確かに、マニラからは遠く（車で３時間ほどかかります）、そう簡単に行ける場所ではありません。

広い敷地内には鳥居があったりします。この辺り一帯は公園になっていて、私たち以外にも地元の人がピクニックに来ているみたいでした。