ロスバニョス　山下奉文大将　本間雅晴中将　終焉の地

　ロスバニョス　　山下奉文陸軍大将と本間雅晴陸軍中将終焉の地

陸軍大将山下奉文この地に眠る　

ロス・バニョスはマニラ南東６０キロほどのところにある温泉地で有名なところです。
今回は温泉には立ち寄らず、旧日本陸軍の軍人二人の処刑場所への訪問です。

山下奉文（やましたともゆき）は太平洋戦争の最初期、マレーシア、シンガポール攻略戦を指揮した人物で、「マレーの虎」と呼ばれています。

太平洋戦争でのマレー半島コタバルへの上陸作戦開始は、ハワイ真珠湾攻撃よりも1時間ほど早かったので、山下奉文は太平洋戦争を最初に戦った人物と言えるかもしれません。

山下奉文は1944年にはフィリピン戦線に赴任し、終戦後の1945年9月に降伏しています。
戦犯としてマニラで軍事裁判に掛けられ、死刑判決を受け、1946年2月23日、絞首刑に処せられました。

山下モニュメントの入り口には「ＹＡＭＡＳＨＩＴＡ」の文字が見えています。ここもフィリピンの民間人によって管理されているようです。

ＹＡＭＡＳＨＩＴＡＳＴ.の文字が見えています。
山下奉文終焉の地に、今も、「山下」の名前が残っているようです。
こういうことは中国などでは絶対に考えられませんね。

本間雅晴中将終焉の地～現地ガイドすらその場所がわからない

本間雅晴（ほんままさはる）中将は、1941年以来フィリピン上陸作戦に従事、パターン死の行進の責任を負わされ、軍事裁判の結果、1946年4月3日銃殺刑に処されています。

現地在住４０年を越える現地ガイド鈴木氏ですらなかなかこの場所がわからず、地元の人に聞きながらやっとのことで到着できました。

山下奉文終焉の地から数百メートルのところのようでした。
本間雅晴中将の碑は、民間人の私有地のなかにあるんです。
その場所まで農園の所有者が案内してくれます。
このような畑の小道を２００メートルほど歩いて行きます。案内人なしでは絶対にたどり着けない場所です。

畑の一角に突如、人工物が現れてきました。簡単な碑ですが、それでも、整備はされているようです。
本間雅晴中将は、フィリピン攻略戦やパターン死の行進の責任を取らされ、終戦後のマニラ軍事裁判で死刑判決が出され、1946年4月3日、銃殺刑に処せられています。