ホアンキエム湖畔（西側）のレロイ像
| ここまで旅行記を読んでくださった読者の皆様、レ・ロイを覚えていますか？ ベトナムの歴史に興味のない方なら、忘れているのが当たり前。しかし、ベトナム史上においては極めて重要な人物なので、この場所を地図［地球の歩き方所載］で発見し、やってきたのでした。 レ・ロイ像は、この墓所（？）の背後に立っています。 北部ベトナムは１０１０年、中国から完全に独立し、李朝（1010〜1225）、陳朝（1225〜1400）とベトナム人の王朝を築いてきました。しかし、１５世紀の初頭、北部ベトナムは再び中国（明）の支配下となってしまいました。その中国（明）軍を撃退し、ベトナムを復興し、黎朝を創建しました。それを成し遂げた人物こそ、レ・ロイその人です。ベトナムの英雄です。ホアンキエム（還剣）湖の由来ともなったレ・ロイにまつわる故事も紹介しています。（こちら） そんな人物ですから、湖畔にレ・ロイを祀る場所とレ・ロイ像があるのでしょう。レ・ロイ像はホアンキエム湖岸の西側を走るレタイトー通りに面して立っています。ちなみに、レタイトー（黎太祖）というのも、レ・ロイの廟号（皇帝や王の死後に贈られる称号）です。 |
レ・ロイ像
| きれいな花が祭られていました。きっと、信仰深いベトナム人のお供えでしょう。 塔の上に人物らしきものが見えます。彼がレ・ロイでしょう。下で拡大しましょう。 |
レ・ロイ像（拡大）
| やっぱり、剣を持っているようですね。亀から授けられた剣なのでしょうね。湖の方を向いています。これから亀に剣を返す（還剣＝ホアンキエム）ところでしょうか？ |
レ・ロイ像の由来 「神」の旗
| 【左】こんなのも見つけました。よく見ると、９９０年（１０１０ - ２０００）とあります。 ということは、２０００年にハノイ建都９９０周年を記念してできたものでしょうか？ 来たる２０１０年（ハノイ建都１０００年祭）には、どんなイベントが待ちかまえているのでしょう？ひょっとすると、ハノイの街は大きく変わるかもしれませんよ。 【右】「神」と漢字で書かれた旗。これは、玉山祠でも見ました。ベトナム人は、この漢字、読めるのでしょうかね？ |
水上人形劇場 から レ・ロイ像 までの道筋で見たもの
旧市街の南端、噴水、玉山祠が見えます。
旧市街の南端
| ホアンキエム湖の北岸の道路です。この向こう一体が旧市街となります。 |
噴水
| ホアンキエム湖北岸を通る道路のほぼ真ん中に噴水があります。水が出ているときと出ていないときがあります。私はこのあたりを何度も行ったり来たりしたので、水が出ている場面にも出くわしました。真正面の赤い旗の通りが、旧市街のハン・ダオ通り（染料通り）です。 |
玉山祠
| ホアンキエム湖の西側から、きれいに玉山祠の本殿（左側）、東屋（右側）、旗が見えます。 「神」と漢字で書かれた旗と、その隣には、ベトナム国旗！面白い組み合わせですね。 |
