ダラムサラに向かう（１）　ニューデリー駅からチャンディガール駅へ

ニューデリー駅からチャンディガール駅へ（266キロ　約3時間30分）　

ニューデリー駅前の屋台のおじさん　　　　　　　　　ニューデリー駅構内のインド国鉄の車両

【左】駅前でカメラを持ってうろきょろしていると、このおじさんが「写真を撮ってけ～！」と言っているようです（想像）。ご期待に応えて一枚パチリ！
このことで予感されたことですが、インド人は概して写真を撮られるのが好きみたいです。この後も多くのインド人に登場してもらうことになりそうです。

【右】広い構内に多くの列車が行き来しています。

AC　CHAIR　CAR　　　　　　　　　　　　　線路にはゴミがいっぱい

エアコン付き椅子付き車両

【左】エアコン付きで椅子付きの車両。私たちはこの車両に乗っていきます。さすがに、エアコン無しで椅子無しはつらいですよね。

【右】線路にはどこでも多くのゴミが落ちています。ここは駅構内なので少しは清掃されているようですが、駅から少し離れたところの線路はもっと汚れています。そして、人々は線路の上を歩いて移動しています。

靴磨きの子ども　　　　　　　　　　　　　　　　　DELUXE TOILET

ニューデリー駅の靴磨き屋

プラットホームでは様々な光景を目にします。

【左】子どもが学校にも行かずに働いているようです。厳しい現実を否応もなく見せつけられます。

【右】トイレの扉の上にDELUXE TOILETとブルーの表示があります。それが傾いているのが、デラックスぶりを予感させてくれます（笑）。
でも、どんなにデラックスかについては実況見分していません。トイレの前に番人がいて、小銭を払う必要がありそうでしたが、あいにく小銭の持ち合わせがなかったのです。ここでは、お釣りをもらうなんてことはできそうもありませんよね（笑）。

【左】さらにメインの朝食が運ばれてきました。

【右】ほぼ満席の車内サービスをしてくれるのは、若くてハンサムな男です。しっかり手際よく働いています。

　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　途中通過する世界史的に有名な場所

デリーからチャンディガールに向かう途中、世界史的には有名な場所を通過します。そして、そこに一時停車もします。それは、パーニーパットです。デリーを出発して約１時間、デリーから北に１００キロほどのところにあります。
パーニーパットと聞いて、あっ、あれだ！と思った人は相当の世界史マニアでしょうね。受験世界史を本格的に学んだ人でなければ、まず思い浮かばないのが普通でしょうね。

受験世界史の定本より引用しておきましょう。

「16世紀にはいると、中央アジア出身のティムールの子孫バーブルが、カーブルを本拠にして北インドに進出しはじめた。バーブルは、1526年のパーニーパットの戦いでデリー＝スルタン朝最後のロディ軍に勝利し、ムガール帝国（1526～1858）の端緒をきずいた。」
（参考文献）『詳説世界史』山川出版p.181

要するに、パーニーパットはムガール帝国創建につながる重要な場所なのです。

有名な場所とはいっても、今回はそこに立ち寄るわけにはいきません。そして、仮に行ったとしても、現場には何も記念するものは無いと思っています。戦いの現場すら特定できていないのではないかとさえ想像します。地元の人ですら「それ、何？」状態だと思うのですが・・・。
（参照）「タラス河畔の戦い」の現場がまさにそうでしたから・・・

いや、違うぞ、こんな記念碑が建ってるぞ！という方がおいでましたら、教えてくださいね。

列車はほぼ定刻に出発し、定刻に到着しました。これには少し感動しました。
というのは、7年前のアグラ発ヴァラナシ行きの夜行列車で、３時間遅れを経験しているからです。（参照）そのときの様子

【左】CHANDIGARH駅正面は車でごった返しています。チャンディガールはパンジャブ州とハリヤナ州の両方の州都です。ニューデリーの北266キロに位置する大都市です。フランス人建築家ル・コルビュジエによる計画都市で、デリーよりも整然とつくられている近代都市です。

【右】駅前のモニュメント。私には意味不明でした（笑）。

この後、昼食場所に行く前に、少しだけチャンディガール市内を見学することになります。