アルハンゲリスキー聖堂 （モスクワ・クレムリンの聖堂広場からの眺め）
Архангельский собор （Archangel Cathedral ） 大天使ミカエル聖堂
| 聖堂広場の南東側にあります。１５０５年から１５０８年にかけてイタリア人建築家アレヴィシオ・ノーヴィ（Alevisio
Novi）によって建てられました。イヴァン・カリター時代（１４世紀前半）にあった古い教会の跡に建てられました。５つのドームを持つロシアの伝統的様式を採用しながらも、ルネサンス時代のヴェネツィアの宮殿建築を思わせるような華やかな装飾も。中央に一つの金色のドームと周囲には４つの銀色のドームというのも面白い。聖堂広場の寺院の中にあって、ひときわ際だっている。はっきり言って、その外観はウスペンスキー聖堂よりも美しい。 アルハンゲリスキー聖堂は１４世紀初めから１８世紀初めまでロシアの大公や皇帝の納骨場所でした。初めてここに埋葬された人はイヴァン・カリターでした。そのほかには、ドミトリー・ドンスコイ、イヴァン３世、イヴァン４世（雷帝）、ロマノフ朝の初期の皇帝たちの棺が安置されています。 ちなみに、ピョートル１世（在位1682〜1725）とその後の皇帝たちは、（ピョートル２世を除いて）サンクトペテルブルクのペトロパロフスク聖堂に安置されています。 １９６３年から１９６４年にかけて、ソ連の科学者によって考古学的調査が行われて大理石で造られている棺が開かれました。そのなかで、イヴァン雷帝の死亡年月日も確定されたという（その日は、１５８４年３月１８日）。 聖堂の名称は、大天使を意味するアルハンゲリに由来する。 （クレムリンの地図参照） 遠くから、モスクワ川越しに見てみましょう！ |