聖オーガスチン教会【世界遺産２０】

　民政総署の西側の壁沿いに坂道を登って行きます。少し行くと、途中で道は左右に分かれていますが、左の道をさらに登っていきます。登り切ったところに、広場（聖オーガスチン広場）があります。広場の左側には、聖オーガスチン教会、広場の右側にはロバート・ホー・トン図書館、そして、聖オーガスチン教会の向かい側には、ドン・ペドロ５世劇場があります。
　少し離れて、聖ローレンス教会と聖ヨセフ教会もあります。これだけ教会が密集している地域は世界でも珍しいのではないでしょうか。
　しかし、ここまで来ると、観光客はかなり少なくなっています。セナド広場からわずか１０分ほど歩いただけなのですが、人通りはあまりありません。私はどちらかというと、こういったほうがお気に入りです。
　
　上の写真は聖オーガスチン教会です。窓飾りが渦巻き型になっているのがこの教会の特色です。
　

聖オーガスティン教会の内部　　　　　　　　　　　　聖オーガスティン広場【世界遺産２１】

　　　

【左】ここの教会もそうですが、マカオの教会は中にほとんど人がいません。そして、ありがたいことに、自由に出入りができますし、写真撮影も自由です。少し物騒にも感じますが、マカオはそれだけ治安が良いとも言えるのかもしれません。

【右】聖オーガスチン広場も波打つカルサーダス（石畳）で飾られています。向こうに見えるのは、ロバート・ホー・トン図書館です。


ロバート・ホー・トン図書館【世界遺産２２】

　　　

　聖オーガスティン広場の右側にはロバート・ホー・トン図書館があります。世界遺産に指定されている図書館ですが、現役の図書館です。たくさんの人たちが勉強や読書に励んでいました。ここも生活感あふれる世界遺産となっているようです。
　この図書館は、香港の大富豪、ロバート・ホー・トンの別荘がマカオに寄付され、このように現在でも利用されています。
　マカオのカジノ事業を独占していたスタンレー・ホーもホー一族の一人だそうです。


ドン・ペドロ５世劇場【世界遺産２３】

　　　

【左】ドン・ペドロ５世劇場。ポルトガルの国王、ドン・ペドロ５世を記念した劇場です。１８６０年創建。ここは固く門を閉ざしていて、中には入れません。

【右】左にドン・ペドロ５世劇場、右に聖オーガスチン教会、向こう側にロバート・ホー・トン図書館が見えています。この写真では見えにくいのですが、聖オーガスチン教会とロバート・ホー・トン図書館の間にある広場が聖オーガスチン広場です。


聖ローレンス教会【世界遺産２４】

　ドン・ペドロ５世劇場から坂道を下って、南の方へ200〜300メートルほど歩くと、聖ローレンス教会にやってきます。
　ここでも時計台を見つけました。もう４時４０分がきています。創建は１５５０〜１５６０年代。マカオの三大古堂※のひとつでした。マカオの初代司教カーネイロの時代にできたものです。中庭にヤシの木が生い茂る教会です。
　※三大古堂というのは、聖ラザロ教会、聖アントニオ教会、聖ローレンス教会です。

聖ローレンス教会側面　　　　　　　　　　　　　　　聖ローレンス教会内部

　　　

当初は木造の教会であったようですが、1803年に石造に改築されたとのことです。マカオの教会はどれもこれも真新しく感じられ、世界遺産に指定された2005年頃に塗り直されたのではないかと勝手に想像しました。

聖ローレンス教会のステンドグラス

　　　

マカオの教会はステンドグラスが美しいのですが、ここのはまた格別のような気がしました。